【智頭駅】 (鳥取県 八頭郡 智頭町)
[智頭駅舎]

 智頭駅と上郡駅間の所要時間は、普通列車で、約1時間10分、特急列車で、約30分。
 初めて来た智頭の町は想像以上に活気があった。特に駅前周辺は、智頭線開通前に整備事業が行われたので、雰囲気は新鮮である。鳥取県の玄関口にふさわしく、整然として気品が感じられる。
 町の周囲を1000m近い山々に囲まれた智頭町は、町の面積の93%を山林が占めている。自然条件に恵まれた山林は、木材の成長に適しており、良質の木材を産出する。木材の生産は地域産業の大きな比重を占め、鳥取県内でも有数の生産地として、地元経済を支える大きな原動カになっている。
 また、名実共に【山林王国】である智頭町は、木材産業の町だけでなく、【歴史と伝統の町】でもある。
 神社も【山林王国】の町にふさわしく、【杉神社】が祀られている。神社のご神体はコンクリート製の板を三角形に組み合わせた形に組んだもの。  聞けば杉を現在風に図案化した神様とか。
 静かな杉林の中に祀られた神社は、木材業者の崇敬を集め、毎年、盛大なお祭りが行われる。やはり木材の町ならではの特色である。

 智頭・上郡間を汽笛―声、力強く【ふる里の軌道】を駆ける智頭線が、勇姿を見せる日がついに訪れた。沿線住民が幾多の試練を乗り越えた永年の悲願が、ようやく実った感動の―瞬である。明治・大正・昭和・平成の時代、100年にわたる地元住民の夢、今ここに実る。
“走れ智頭急行” 因幡と播磨を永遠に結ぶ【ふれあいの夢軌道】を。

 このページの【写真】および【近隣の紹介文】(抜粋)は、上郡町の【上郡〜智頭沿線を愛する会】(代表 有田明義氏)が、発行した冊子【ふる里の軌道】”智頭急行沿線探訪” の中から、有田氏の承諾を得て、使用させていただきました。
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