【上郡駅】 (兵庫県 赤穂郡 上郡町)

【智頭急行 上郡駅舎とプラットホーム】

 播磨の最西端に位置する【上郡町】は特色のある伝統文化と由緒深い歴史に彩られ、今後は山陽・山陰を南北にむすぶ拠点的な役割を帯ぴ、智頭急行の玄関口として、大いに飛躍が期待される町である。
 町域の74パーセント以上を山林が占め、四季折々の豊かな自然を演出、その自然の中に生まれた小さな渓谷は岩木川、鞍居川、安室川、高田川の支流から【千種川】に合流。流域の人々と深くかかわりながら、地域の歴史と文化を育み、町の発展を大きく支えてきた。
 今、上郡町では豊かな自然と恵まれた歴史を生かし、調和のとれた町づくりが進められている。上郡町のふるさと創生事業は【歴史と花の里づくり】をメインテーマとし、様々な関連事業が推進されている。また全町公園化構想のもとに、各地に【ふれあい公園】を設置、さらに桜・椿などの花木の植樹なども成果を挙げている。

 上郡町の北東部に広がる播磨科学公園都市は着実に事業が進展、豊かな自然環境の中に先端技術を導入した新しい都市が誕生しつつあり、21世紀に向かって、新しい歴史が芽生えようとしている。まさに上郡は町のキャッチフレーズどおり【さわやかに歴史と未来の出逢うまち】である。

【上郡町役場と大鳥圭介銅像】

 豊かな自然と歴史の町、上郡は町内の至るところに 縄文時代から現代に及ぶ幅広い歴史が息づいている。いずれも長い歳月、郷土の先人たちが、歩みつづけてきた尊い足跡である。
 千種川の支流・岩木川沿いを奥にすすむと、町内で標高最高地の船岩に至る。戦国末期、毛利・浮田両軍の陣所跡と伝えられ、石戸は幕末から明治にかけて、大活躍した【大鳥圭介】誕生の地である。
 さらに下がると、県指定天然記念物【コヤスノキ】が群生する【大避神社】の境内にでる。また岩木は宝篋印塔(ほうきょういんとう)など石造物の宝庫でもある。
 鞍居川の源流のひとつ、【富満(とどま)高原】の野趣に富んだ渓谷は、兵庫県観光百選のひとつ。万勝院 2,000株のボタンは全国的にも有名。また、鞍居川下流の白水寺のサツキ庭園はすばらしい。
 上郡町の西方を流れる安室川の流域も歴史に富む。源流の安室ダムは新しい観光名所として、脚光を浴びて観光客も多い。途中の太山寺は 1,200年の歴史をもつ古刹。この地域は中世の山城が多いのも特色である。
 上郡町でも古代に開けたと伝える高田盆地には地域の東方を高田川が流れ、駅家(うまや)・古墳などの古代遣跡が点在する。また、平家ゆかりの小野豆と源氏ゆかりの西野山など、歴史の里である。


 このページの【写真】および【近隣の紹介文】(抜粋)は、上郡町の【上郡〜智頭沿線を愛する会】(代表 有田明義氏)が、発行した冊子【ふる里の軌道】”智頭急行沿線探訪” の中から、有田氏の承諾を得て、使用させていただきました。
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