ZRX乗りなら知らぬ者はいない程に著名なサイト、『月刊ZRX』を運営されているハマーさんの愛機。
そのZRXへの深い知識と愛情によってカスタマイズされたのが、この『ZRX−V』である。
ZRX−V…って無論、Kawasaki純正のラインナップにそんな
けったいな型番は存在しません。

一般的にZRXはZ1000R、ZRX−UがZ400FX又はZ1000Mk−Uのイメージを与えられています。
この単車は氏が『KawasakiがZRXシリーズ3機目を開発したら?』というコンセプトで作成されたもの。
空冷最強と呼ばれたZ1100GPや750GPをモチーフにされているそうです。
その為、ZRXの角目+ビキニカウルやZRX−Uの丸目とは異なりカウルレスの角目を採用しています。
通常のメーターカバーでは角目ライトとの調和が取れないと判断し、ザンザスの物を装着するのがポイント。

氏の強いこだわりで、使用される改造パーツは全て国産メーカーの物を選択されています。
もうひとつのこだわりが、『リアホイールは18インチ』という点。
もともとZRXは、現行の400ネイキッドで唯一18インチを履く奇特車。
ホイール交換の際は、倒し込みの軽減とタイヤ選択の拡大を狙って、17インチ化を図ることがほとんどです。
にもかかわらず『18インチこそZRXの本来の姿』と、かたくなにインチダウンを拒む姿は清々しさすら漂います。
ちなみに現在ご使用のホイールは、純正と同サイズながら軽量なZX−4の物。
ZRXに流用されているのは、他ではまず見ません(笑)。
以前はスイングアームごとZX−10(昔)の物に交換するという、凄まじい
荒技まで披露されていました。
おそらく、Kawasaki車のホイールデータはほとんど頭に入ってるのでは…。

他にもZZR純正カム流用や、ZZRイグナイターを流用しての14000回転仕様(純正は13500)などの、
今では定番だが、およそ誰も考え付かない様な流用カスタムを考案されています。

もちろん整備などお手の物で、エンジンブローの1週間後には別のエンジンが載っていたりする。
ちなみに、今まで4回はエンジン脱着をされているとか。
氏のサイトを知らなければ、ボクのG3にレース用キャブが着くことも無かったはずである(笑)。

なお、この単車、ヨンヒャクでは
ありません

ZRX-V全体像  角目1灯、セパハン、ザンザスメーターという奇特な外観
 ただカウルを外すだけでなくメーター回りは結構加工されています

 ZZR500という謎の単車の部品を流用し500CC化
 (ZZRクラブですら存在を知られていない
ドマイナー車)
 個人で組んだにもかかわらず、後軸出力は68馬力!!
 キャブを社外品に換装するとトンデモないことになりそう
前足は97’ZRXのインナー+98’ZRXのアウター
キャリパーはわざわざ6ポットからZZR1200の4ポットに変更
ピッチは同じですが、内径が異なるので当然ポン付けは不可
『なんでこのキャリパーなの?』ってよく聞かれるそう(笑)
以前は
ブレンボロッキードなど社外品も使用されていました
ZRX-V前足
ZRX-V後足  ビート製チタンカーボンエキゾースト
 以前、四国でサイレンサーが引っこ抜けていたような…
 前後ホイールはZX−4純正ホイールを流用
 ZRXと同じく18インチで軽量なので気に入っているそう
サイドカバーには誇らしく『ZRX−V』の文字が
バックステップも
ビート製
ショウワ製
リアショックは国内最上級品
シートは純正だが、希にシングルシート仕様にもなる
ZRX-Vサスペンション
ZRX-Vコックピット  セパハンはCBR400純正
 トップブリッジよりも下なので、かなり攻撃的なポジション
 そして最大のセールスポイントがザンザス純正メーター
 (※ザンザス…Kawasaki乗りも
知らないKawasaki車)
 メーター針が真下を向くのが格好良い
 水温計も内蔵するので機能性も高く、防風効果もある

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