ここのページのURL、hakonemeatingになってやがんの。
meating、にくing。
あーっひゃっひゃっひゃっひゃユカイユカイ。 ←直せよ
(※言うまでもなくミーティングのスペルは、meetingね)

すいません、取り乱しました。クルリンパ
さて、執筆することを放棄している先だっての琵琶湖ミーティングですが、そのおりにとある密談が交わされていたんだとか。
走りのメッカである箱根、そこでこの秋、ZRXの交流ミーティングを開催しようという密談。

岡山のねこツアラーこと
そーさんちでもにわかに盛り上がりを見せていた、この箱根ミーティング。
気にはなっていたけど、距離を考えるとおいそれと参加できそうな状況でもありません。
開催が連休中とはいえ、土曜は出勤日なので、翌日曜のミーティングに参加したとしても帰りが相当慌ただしくなる。
せっかくの箱根だし、泊まって温泉巡りや
あんなことそんなこともしたいじゃない。
富士山周辺もゆっくり回ってみたいですし。

そんなわけで、賑わいを見せるそーさんちの掲示板スレッドには静観を決めていたボクでした。
ミーティング2週間くらいまでは全く参加の意思はなかったのですが、なぜかせっせとオイル交換やパッド交換にいそんしんでおりました。
たまたま消耗品の交換時期が重なったこともあったのですが。
悪いことにその頃、フロントブレーキディスクを歪めてしまうというハプニングまで起こってしまいます。

チャンス、いやピンチ。
仕方なく花びら型の、それはもうG3には似つかわしくないカスタムチックなディスクを発注。
そうだ、リアタイヤのスリップサインも出てたっけ。
これも交換時期だな。

モノはついでと、気がついたときにはなぜか
ホイールごとリアタイヤを発注していた有様。
なんてこった、これじゃあまるで“ミーティングのために慌ててパーツを交換しました”的なノリじゃないか。

そうか。

参 加 し よ う 。


そんなわけで、急遽参加を決意したボク。(本当に参加のつもりじゃなかったんやけど…)
ミーの4日ほど前にそーさんに参加表明をDMしました。
掲示板に書かなかったのは当日の天候が怪しかったため。
春先の九州ツーリングで全行程中半分が雨だった悲しい記憶を忘れられないボクにとって、雨天走行なんて考えたくもなかったんです。
路面がウェットなだけでも懲り懲り。

で、数日の静観後、ほぼ晴れを確信できる予報が発表されて後、そーさんちの掲示板に参加表明を書き込みました。
神様(※)の強力な神通力が作動したに違いない。

※神様……副業に気象予報士や俳優業を営む、コメディアン石原良純のこと。当サイトでは神と称され…以下略

これがわずかミーの2日前。
つまり出発の前日。
潜水艦(表明無しのサプライズ参加)にしようかと思ったけど、『あんた誰?』的な白々した雰囲気になったら恐いし。。
『お呼びじゃないんじゃこのサルが!ゴーホーム!』などと罵声でも浴びせられたらトヨさん凹む。 ←そんな人いません

そうして出発当日の2008年10月11日(土)。
この日に限って外来予約がいつもの倍も入ってたせいで、治療を終えてリハカルテを書き終わったのは20時前。
寝れんじゃないか!?

速攻で帰宅して夕食・入浴を済ませ自室に戻ると既に22時前。
すぐに寝りゃあ良いものを、ネットをぼ〜っと眺めてたせいで気がつくと22時半になっています。
全くの不眠よりはマシかと考えて、とりあえず布団に入りムリヤリ寝る。
で、23時ちょうどに起きる。
30分も寝れたやん♪

よし、出発だ。

昨夜のうちに荷物や革ジャンの用意は済ませていたので、準備はあっという間に完了です。
久しぶりのナイトラン(しかも長距離)ということで、押し入れの奥からメットの純正シールドを引っ張り出し、交換しておきました。
夜の高速でスモークシールドは自殺行為ですからねえ。

純正シールドは保護フィルムも剥がされていない全くの新品。
購入してちょうど4年くらいになりますが、一度も使用していなかったんですね(笑)。
もちろん磨き傷すら入っていない完全なクリアシールドなので、試しに部屋でかぶってみた時は良好な視界に驚きました。

23時およそ15分過ぎ、自宅前の急な坂をエンジンをかけずにニュートラルのまま静かに下り、田んぼの真ん中で暖機します。
かなり気温は低いですが、思ったよりも機嫌良く目覚めるG3。
暖気は30秒ほどで終わらせ、すぐに走り始めます。
5分ほど走って国道2号線に入り、相生市内のセルフスタンドで給油します。
やっぱりマフラーがね…
リアタイヤがこれだけワイドになると、φ130のサイレンサーが全く似合いませんね。
もうちょっと短く、より細いサイレンサーに変えたらリアビューが締まって良いかもしれん。
このマフラーはサイレンサーがボルト止めやから、汎用品のサイレンサーが合わないんです。
ワンオフ加工すると高いし。
次の琵琶湖までには何とか…。

さてG3に腹一杯食わせた後、“付き添い”のボクはコンビニでおにぎりをかじり、リスタートします。
国道2号線をそのまま東に2〜3q走り、山陽自動車道の“龍野西インター”で高速に乗ります。

『今から?行ってらっしゃい』
料金所に座るおじさんが暖かく励ましてくれる。
ここの料金所はETCレーンと一般レーンが2本だけの小さなインターですが、係員の対応はいつも優しい。
東に行く際はよく利用しますが、気分良く出発することができるのです。

日曜の昼間でもガラガラの山陽道ですが、土曜の夜間はさらに閑散。
この辺りは完全な直線でなくて、緩いカーブも良い具合に配置されているので退屈せずにハイペースで走れます。
気温はかなり低く、推定10℃あるかないかというあたり。
この辺りの10月半ばとしてはやや寒いくらいです。

負圧効果でメット内の空気が逃げやすい高速走行中でも、気を抜いて大きく息を吐くと眼鏡が曇る。
それでもファスナー取り付け加工をした革ジャンは走行風を侵入させないし、アンダーパンツのおかげで寒いというほどではない。
加えて昨夜初めて取り付けたヘルメットのクリアシールドの良好な視界は、否応なしにテンションが上がります。

そんなわけで、車線変更をする必要がないほど空いた山陽道をガンガン走ります。
途中神戸の北辺りで中国自動車道に合流し、さらに東へ。
中国道も大動脈にしては流れは良い。
連休だから混雑するかもと思っていたけど、上り車線だからでしょうね。
道路交通情報でいっっっっっっつも大渋滞を報道されている悪名高い宝塚トンネル付近もやたらスムーズ。
進むにつれてやや交通量は増加してくるけど、それでも高速道路の上限法定速度くらいでストレスなく走ることができます。

このルートを走っているとやがて大都会大阪の夜景が見えてくる。
神戸のそれとは明らかに異質な、実に
大阪らしい夜景。
ボクは嫌いじゃないけどね。
まあ、神戸の方がロマンティックで好きだけど。

真っ暗な山陽道に比べると、煌々と路側灯が灯されている中国道は、レースゲームの夜間ステージのようでなかなか楽しい。
しばらく走ると万博記念公園を左手に、右手にエキスポランドを望む、(ボクの中では)実に中国道らしい光景が現れます。
子供の頃は何度かエキスポランドに連れてきてもらったし、デートに来たこともある思い入れがある遊園地なんだけど。
閉鎖されたのは悲しい限りです。
事故を起こした“風神雷神”にも乗ったことあるし…。
被害者のことを考えると仕方がないですね。

さてエキスポに沿って走り、“吹田インター”を越えると、ここからは名神高速道路へと入ります。
さすがは阪神〜東海地方を結ぶ大動脈。
京都辺りではかなり交通量が多く、大型トラックも増えてきたため、すり抜けや車線変更を控えて安全運転を遂行する。

気温は中国道神戸辺りの山間部に比べるとやや高いようで、寒さはそれほど堪えません。
ただ、ほぼ完全な直線道路のために、まるで面白みのない高速走行が続きます。
退屈しかけた頃、そーさん達との合流地点である“大津SA”が見えた。
パーキングに入っていく数台の4輪に混じって、G3をSAに進めます。

時間は深夜1時過ぎ。
にもかかわらず、ツーリング中とおぼしきバイクがかなり多い。
みんな元気だなあ(笑)。

大型バイク、特にハーレーの姿が目立ちます。
国産&ミドルクラス、もっと頑張ろうぜ!
入ってすぐの2輪スペースには、皆の姿が見当たらなかったので、ゆっくり奥に進む。
すると少し離れた広いトラック用のスペースに行儀良く並んでいるZRXの群れが見えた。
これだ!
パープルさんにマル秘チューンを施されたG3
バイクの側で談笑していた男たちが笑顔で出迎えてくれる。
見知った顔ばかりだ。(順不同)

管理人と同じ播州住まいの
ディープパープルさん。
氏のZRXはハンドルネームの通り黒に近い深紫色で、非常に美しい希少色。
マフラーを自分で作ってしまうという、素晴らしいお手前の持ち主です。
先だっての琵琶湖ミーティングでは、そーさんのためにカチ上げマフラーを造って持参していたという猛者。

格好良いプロテクターのついたジャケットを羽織るのは神戸の
キミさん。
この人、とにかく走るのが速い^^;
おっ、以前からリアホイールはZXRの4.5Jに換装されていましたが、フロントも同じZXRに換わっています。
黒の車体に真っ赤な前後ホイールが良いアクセントになってる!

さらには、こちらも神戸の
わら君さん。
昨年の岡山峠ミーティング、今年の琵琶湖に続いての再開だ。
お会いするたびにどこか変わっている氏のZRXは、丸目にビキニカウルというボクの琴線ド真ん中の仕様なのですが。
なんと今回はリアショックがクアンタムのネオクラシックに変更されている!トイレの間に取り替えておこうかしら…。

さらにはキミさんやわら君さんと同様に、昨年の岡山、琵琶湖と3度目の再開である、京都の
かくさん。
こちらはボクのG3と同じ初期型の灰色なんだけど、走行距離は何と20万q!!!!!
営業車かと突っ込みたいけど(笑)、コンディションは素晴らしく、カチ上げ仕様のデビル管がメチャメチャイカス。
奥様用のZRXも所有されており、耐久力や初期型関連のお話は大変参考になります。

そしてもう1人は、ねこを引き取っていただいたことでもおなじみ、岡山の
そーさん。
ボクの所からは直線距離で40qほどの所にお住まいなんだけど、なぜか琵琶湖や宮崎のような遠方でばかり再開する。
あいかわらず『必要なんじゃないか』と思える部品すら取り外した超軽量仕様(推定160s台)ですが。
なんとリアホイールがゲイルスピードのTYPE−Rに換わってました!仮眠の間に取り替えておこうかしら。

さてこの5人とボクを加えて6人となった一行は、名神自動車をぶっ飛ばして箱根に着き、そして無事に自宅へと戻ったのでした。
いぃやぁ、ミーティングって、本っ当に良いモノですね(晴郎)。
楽しかった〜♪
…fin


















ダメ?
このペースで書いていると、自宅に帰れそうにないんですが。
といいますかツーリングならともかく、ミーティングの道中って移動ばかりやから特筆することもなく…。
琵琶湖ミーがいつまで経っても執筆されないのにはこういう理由が、ゲフンゲフン。
ま、いいや。

そんなわけで(←どんな?)、6台で出発することになりました。
ちなみにディープパープルさんが省電力トランシーバー(免許不要のやつ)を持参して下さってまして。
先頭もちのキミさんと、燃費が一番悪いであろう(笑)ボクのG3に取り付けられることとなりました。
ピンぼけですが、上の写真がそれです。
出発前に密談
上の写真は左から、キミさん、ディープパープルさん、、わらくんさん、そーさん、かくさん。
で、シャッターがボクね。

残念ながら、トランシーバーは手持ち状態ではしっかり送受信されていたのですが、車載にするとなぜか不通に。
結局使用することはなかったのですが、なかなか楽しそうな装備でした。
マスツーリング用に欲しいなあ。

さて、走り出してすぐ草津PAで給油を済ませ、その先に新設された“草津ジャンクション”から、新名神高速道路に入ります。
ボクの持っている2003年版のツーリングマップル中部北陸編にはこの高速は載っていません。
それもそのはず、開通は2008年2月。
おそらく来年度版のマップルに載るかどうか微妙な線でしょう。
帰宅後に確認したところ、かの有名なGoogleマップですら載っていませんでしたが、Yahoo!地図ではしっかり記載されてました。
凄いぜYahoo!。

ちなみにこの路線、それはもう全力でガラガラ。
開通後間もないことや、やや南下して迂回するコースをたどっているためかと思われる。
大阪から三重に行くなら名阪国道(R25)がハイペースで走れるしなあ…。

走っていると徐々に気温が下がってきました。
焼き物で有名な“信楽”を通過した頃には、完全に体が冷え震えが出始める有様。
気温は6〜7℃くらいしかないんじゃなかろうか?

走り続けているから、よけいに寒く感じるんだろうけど、体感的には5℃を下回っているようにも思えます。
だんだん辛抱できなくなり始めた頃、先頭を走るキミさんと、その次のそーさんがウインカーを出してSAに入っていくのが見えた。
ぼ〜っと走っていたので気付くのが遅れたけど、慌ててボクもウインカーを出して駐車場に入ります。
すぐに後続のわら君さん、ディープパープルさん、かくさんも入ってきた。

給油してから30qも走っていない。
キミさんたちも寒さにやられてさっそくの休憩を取るのかと思い尋ねてみたところ。

『ここでひでさんと合流するんですよ〜』との答え。
ここは“土山サービスエリア”、
ひで三重さんが合流するのに都合が良かったそうです。

しばらくしてから現れたひでさん、いつものようにリアをスライドさせて停車する。
相変わらずのちょい悪(プラス)だ。
こちらはニンジャ用のアッパーカウルを装備したイカツイ仕様ですが、マメな活動のせいか最近メジャーになってきましたね?
前後ホイールはZZR1100の極太。
溶接なんかもご自分でこなし、レースに詳しくモトクロスもされるという、超アクティブな方です。
寒さのためにブレるかくさん(左から2人目)
ひでさんも加わり、さらに賑やかになった一行ですが、あまり立ち話をしている余裕もありませんので先を急ぎます。
ここで、いったん下り車線でひでさんが立ち去り、しばらくしてから上り車線から現れました。
上りと下り車線、どちらからでも入れるSAなのです。
残念ながらひでさんはご都合により箱根までは行けないとのことで、しばらく走った後で高速を降りていかれました。
お忙しいのにわざわざお見送りありがとうございました。
今度はゆっくりお話ししましょうね!

で、再び6台となったZRXご一行様。
先頭のキミさんが凄まじい勢いで突っ走り、それをそーさんが追う。
ボクはだいたい中程を走り、その後にはわら君さん、ディープパープルさん、かくさんが続いていたみたい。

かくさんは終止ケツ持ちを受け持って下さってたけど、時々とんでもない速度でどかーんとぶち抜いていかれました。
飛ばすときはメチャクチャ飛ばす方です。
同じガンメタ初期型乗りとして、希望がもてますね。

この新名神高速道路、新しいこともあって路面は大変整備されており轍なんて皆無です。
トンネル内も広く、そもそも車線自体が他の高速の規格よりも広く感じます。
だからもう、みんな速いのなんの。

車が少ないこともあって、最高速はメーターの
数字が無い辺りまで達しているキミさん、そーさんのお二人。
そーさんなんてカウル無しの丸目なのに…。

例の九州ツーリングの際は高速走行では吹けきってないような気持ちの悪いキャブの状態だったけど、今日は絶好調。
中開度域では依然引っかかるけど、高開度だと胸がすくようなレーシングキャブフィーリングを味わえます。
素人DIYセッティングとしてはまずまずのレベルになっているんじゃないでしょうか。

しかしながらキャブの口径が28φと小さめのものなので、高回転時はやや分が悪い。
メーター最高速の9割くらいからの伸びは、純正CVKおよび33φの口径が大きいキャブの方が良さそうです。
加えてホイール換装の際にリアスプロケ歯数を3丁も大きいものを発注してしまったため、かなりギア比がショート寄り。
最高速付近では6速でもレブリミットの13500回転まで達しそうになる勢いです。
エンジンが心配でそれ以上回せませんでした。
『先生!この人、付いていけなかった言い訳してまーす!』
いや、レブ打ちしそうになったのは本当。

それにしても
いつになったら到着するのやら…このツーレポ。

さて新名神をかっ飛んで三重県の“亀山ジャンクション”から、今度は東名阪自動車道に。
おっそろしい速度の中、キミさんは道を間違うこともなく一行を正確に引っ張っていって下さるので安心です。
いや、走りは安心でもないんだが…。

東名阪自動車道を20qほど北上の後、今度は伊勢湾岸自動車道へ入ります。
ここ、阪神高速の湾岸線に似てかなり高い位置を走っているもんだから伊勢湾からの横風が凄まじい。
真っ直ぐ走ろうとするとバンクさせたままになるほどでしたもん。
CMでも有名なナガシマスパーランドと、名古屋の美しい夜景を見る余裕もなく、バンクさせたままそれ以上出ない速度で走る。

確かこの辺りは大橋も多くて展望はとても良かったです。
地元の
アベックがドライブデートするときはよく利用したりするのかな。
いまいましい限りだぜ(笑)。

激しい横風は伊勢湾を横断した後はずいぶん収まり、東海市から刈谷市に入る辺りでは市街地だからか気温もわりと高め。
ここで“刈谷PA”に入り、
まさきさんと合流すると共に各自給油をすることにしました。
やはりこの面々の中では圧倒的にG3の燃費が飛び抜けて悪いです。
回さなければ満タンで250qくらい走るのですが、今回の高速走行では下手すりゃリッター12qくらい(涙)。
マメに給油せねばならず皆様に迷惑をかけまくり。
手前の紫色がまさきさん号
深夜3時になろうかという時間にもかかわらず、なぜか大盛況のこのパーキング。
後で知ったのですが、ここのPAには大観覧車があるんですよ。
この時は営業終了してましたが、帰りには点灯状態を見ることができました。
ネオンがそれはもう綺麗でしたよ。

で、写真手前の紫色のZRXがまさきさんの車両。
実はまさきさんのご出身は宮崎。
春の九州ツーでもflowerさんたちと共にご一緒する予定でしたが、車両の不具合で参加できなかったといういきさつがあります。
お仕事の都合でここ愛知に来られているため、今回晴れてお会いすることができました。

ZRXはというと、ご本人が『hentai仕様』という他に例を見ないイジリ方(前オーナーの仕業だとか)を施されています。
フレームやフォークまでボディと同色に塗られ、リアショックやスタンドのスプリングなんて何故か黄→青へグラデーション(笑)。
メーターは緑、メーター周りのインナーカウルは真っ白、他にも色々凄いんですが…。
ご本人は微妙な思いがあるようですが、マフラーはナサートだったりブレンボキャリパーが入ってたりと、けっこう良いと思いますよ。

さてここでそーさんが次に合流される予定の
裕太さんと連絡を取っていました。
裕太さんは石川からの参戦。
琵琶湖ミーティングでもお会いしているし、さりげなくブログも拝見しているので知らない顔ではない。

トヨ『裕太さんと連絡取れましたか?』
そー『ええっと、すでに浜名湖に着かれてるみたいですよ汗』
キミ『うそやん』

裕太さんとはこの辺で合流予定でしたが、我々が集合時間に遅れたため、仮眠場所を探して東へ東へとZRXを走らせたんだとか。
ちなみに時間がおしているのはに、先の“土山SA”以降の
休憩時間が徐々に延びていっているためである。
(疲労と寒さのため誰も急ごうとは言えなかった)

何ということだ。
ここから浜名湖まで何qだ?
ざっと80qか……30分くらいあれば着くかな? ←着かねえよ

そこで再び走り出す。
“刈谷PA”から10数分で今度は東名高速道路に入る。
後でマップルを見るとこの辺りも工事中の破線が引かれており、伊勢湾岸道路と東名とは連絡していませんでした。
こちらも最近開通したようですが、こういう新しい路線にもかかわらずルートを上手く選択して下さるキミさんに感謝です。
結局ボクのマップル、ほとんど使わなかったもんな。

で、先ほどまでの面々にまさきさんを加え7台となって先を急ぎます。
ここら辺からは大動脈東名高速だけあって交通量も多く、先ほどまでのようにはぶっ飛んだ速度では走れません。
それでも瞬間的には振り切ってたけど…。

東名に入ってどのくらい走っただろうか。
不思議と睡魔には襲われないものの、寒風にさらされ続けた体は芯まで冷え切り、クシャミが止まらなくなり始めた。
さらにメットのアゴの隙間から侵入してくる走行風のために鼻は冷却され、鼻水がズルズル。
オマケにこのメットのすきま風によって目が乾燥し、いわゆるドライアイの症状に襲われ始めました。
高速走行中に目が痛いのはとっても辛い。
片目ずつ長めに瞬きをしたり、目を細めて風が当たらなくしたり、色々画策はしたものの根本的な解決には至らず。
次の休憩地で目薬を点眼するまでの間、苦痛を強いられました。
(このツーリング後、バイク屋でヘルメットのチンカーテンという吹き込みを防ぐ用品を購入し、その威力に感動する)

そうして走ること1時間ちょいくらい。
午前5時半、ようやく“浜名湖SA”に到着。
裕太さんはというと、3時くらいに到着されていたそう。
ですが、寒さのため熟睡することもできず、長い時間を手持ちぶさたに過ごされていたんだとか。

氏のZRXはDIYで改造されているのですが、何と言ってもセンスが素晴らしい。
カーボン地のカッティングシートで上手く外装をデコレートされているのですが、これがまたレーシーで格好良い。
短期間でドンドン進化していることからも、今後の変貌がさらに楽しみですね。

琵琶湖ツーリング以来で積もる話もあったのですが、やや時間がおしているため先を急ぐことにしました。
今までとほぼ同様の隊列でドンドン先を急ぎます。
筆の方もドンドン先を急がないとツーレポが完成しそうにありません。

走っていると空が徐々に白んできました。
……夜明けだ。
走りながら夜明けを迎えるなんて何年ぶりだろう。
ちょっと感動。
相変わらずのハイペース走行が続き、気が張り詰めているせいか疲労感はそれほど感じないけど、寒さだけはどうしようもない。
思いっきり体を伏せ、カウルの陰に身を隠し、ひたすらアクセルを開け続ける。

この頃になると前を走るカクさんとそーさんのリズムが何となく分かり始め、過減速のタイミングが予測できるようになってきた。
車線変更なんかも、どのタイミングで移るか良く分かってきたから、それほど後れを取ることもなくなりました。
時々ケツ持ちのはずのかくさんが、しびれを切らしたようにドカーンとみんなをぶち抜いていきます。
この人もやたら速いんだけど、今回はケツ持ちに徹して下さってたから皆が安心できましたねー。
マスツーリングでは殿(しんがり)が上手な人だと安心して走れる。

バックミラーをのぞくとけっこうな速度なのに裕太さんのHIDヘッドライトがキラキラと写っています。
やっぱりHIDはバツグンにアピール性が高い。
圧倒的な光量で目立つから前照灯としての機能だけでなく、車格の小さなバイクにとっては安全性の面でも効果が高い。
ボクがつけているHIDは故障が多いことで
悪名高い某メーカーのものですが、もう5年にもなるのに不具合はほとんどゼロ。
噂は噂、ものによっては十分実用的な耐久性があります。

走って走ってまだまだ走って。
これだけの連続走行は初めてかも知れない。

疲労とか寒さとかいう前に、そろそろ単調な高速走行に退屈し始めています。
だってこの辺りは特になだらかな区間が続いてて、いわゆる“高速道路”っていうイメージ通りの構造になっていましたから。
ふとメーターを見ると出発してからすでに300qを超えています。
事前にネットで調べた高速道路のみの距離が約480qだったから、もう半分も過ぎています。
なんだかやる気が出てきたぜ。
勇気
10倍!! ←100倍とは言えない

辺りがすっかり明るくなった頃、往路最後の休憩地として“日本坂PA”に立ち寄ることになりました。
既にみんな口数が少なくなっている
このパーキングも2輪の姿が多かったですね。
まだ早朝だというのにみんな酔狂なことである。
はるばる関西から
夜を徹して走ってきたこのご一行が最も酔狂なのですが。
メンバーの疲労がピークに達しそうになっていましたが、ここで地図を確認したところ残すは100q余りとなっていました。
わずかに皆のテンションが回復する。
ええと、この辺りでも燃料を補充したっけな。
本当に燃費が悪い。

で、再び関西7台+北陸1台の計8台で出発しました。
少し進むと、進行方向に向かって左手に広大な駿河湾が見えてきた。

そして…そして!
その湾の向こう側に雄大な山麓が広がっています。
富士山です。
日本人の心の象徴。
以前こっちに来たときは国道1号線を使いましたが、あの時も雄大な富士山の姿に感動したものでした。
残念ながら本日は5合目付近から厚い雲がかかってて、雄大な姿は望めませんでしたが…。

で、さらに走ること小1時間。
ようやく“沼津インター”に到着し、長かった高速走行も終わりを遂げました。
支払いの際、料金を見て一瞬背中に冷たいものが流れましたが、想定内でしたのでそんなに慌てはしません。

ここでさりげなく裕太さんがETCレーンからすっと降りられました。
スッゲー!!
バイクでETC通過、初めて見ました。
本当に便利そうだし、さらに値引きも大きいしあまりに素晴らしすぎるリーサルツーリングウェポン。
もっとバイク用ETC安くならんかね?

インターを降りてすぐに国道1号線に入り、この東海道を東に進みます。
少し進むと1号線らしからぬ見事な上りのワインディングを見せ始める。
確か上り下りとも一方通行の走りやすそうな道でしたが。
2号線にはこういう構造の峠はないから新鮮です。
峠になったとたん色めき立つ
悪い人たちが若干名。

キミさんを筆頭にそーさんが続き、さらにかくさんまで追随し、ワインディングを華麗にバンクさせながら駆け上っていく。
それを追うボク。
確実にカーブごとに差が開いて行ってたけど…。
ダメだこりゃ。

所々の駐車場や路肩にはたくさんのバイクが駐車しており、ここが関東バイク乗りの聖域であることを伺わせる。
もうついていけねえっ!と思った瞬間、道路脇に
お巡りさんの専用車と、フロント周りが大破した大型バイクが見えた。
慌てて減速する面々。
おかげで追いつけたぜ。
しかしツーリング中に転倒したバイクを見るとやたら凹むものである。

で、公安様のお力で再び8台千鳥隊列に戻れた面々。
上記の事故現場からは5分も走ると、関東組との集合場所である道の駅が見えました。
排気音を聞きつけたのか、すぐに何人かの漢たちが立ち上がって手を振ってくれます。
見ると側には何台ものZRXの姿が!

ああ、やっと着いたんだ!(むしろ執筆中のボクの本音)
ビバ箱根
さて、ようやく到着できたことですし、ここからはペースを上げて書いていきましょう。

ボクたちが到着したのは午前8時30分くらい。
集合は8時の予定でしたので許容範囲内の遅刻でした。(←?)
休憩時間を減らせば優に間に合ってたとは口が裂けても言うまい。

今回の参加台数は、関東組7台、関西組7台、北陸組1台の計15台。
うむ、ちょうど西と東の数が同じだ。(裕太さんスミマセン^^;)
先の琵琶湖ミーティングほどではありませんが、素晴らしい集合率です。
大型バイクが主流の中、ミドルクラスが元気だというのは実に嬉しい限り。

幹事でもあるよっしーさんのブログから
無断拝借した内訳によると……(敬称を少し変えてます)

「関東チーム」
・よっしーさん 黒+MK-U仕様
・tetsuさん 角目+ゲイル仕様
・ちしまさん ZRXU+スカチューン仕様
・来夢さん ライム+コンバット仕様
・フミさん ライム+純正仕様
・ミッチさん イエローソン+ゲイル仕様
・ケンジさん 黒+ヨシムラ仕様


「関西+北陸チーム」
・キミさん 幹事+オリジナル赤黒仕様
・かくさん グレー+デビ〜ル仕様
・ゆうたさん カーボン+デビ〜ル仕様
・そーさん マジョーラ+超軽量仕様
・トヨ グレー+リア極太仕様
・ディープパープルさん 深紫工房仕様
・わら君さん ライム+Nプロ仕様
・まさきさん フレームまで紫仕様

という実に
濃い面々でした。
比較的ライムグリ−ンが多いなか、打ち切りカラーのメタリックグレイストーン(灰色)が2台もいるのが嬉しいです。
なお、そーさんとボク(兵庫最果て)は限りなく中国地方、まさきさんは東海地方なのですがあしからず。

皆の集合を待って、幹事よっしーさんが自作のミーティングのしおりとステッカーを配布して下さる。
すっげー、メッチャ手が込んでます。
いよいよミーティングらしくなってきました。

よっしーさんはボクと同じ制作者によるスイングアームを取り付けられている。
この件でウチに書き込みを下さったことから、何度かネット上で懇意にさせていただいています。
tetsuさんは初対面だけど、ZRXはそーさんちで紹介されていたのですぐにこの人だと分かった。
ちしまさんも初対面。
来夢さんは初対面だけど、掲示板で何度もお話ししたことがあり、同じマフラーが着いていることからも親近感を抱いてた。
フミさんも初対面。
ミッチさんは06年の琵琶湖ミーティングでお会いして以来、ちょくちょくネットでお見かけしている。
ケンジさんは今年の琵琶湖ミーティングでお会いしたばかりだ。

一度会っただけの方もあれば、ネットで会話しただけの方もいる。
にもかかわらずすぐに打ち解けて楽しく会話できるのは、やはり同じ単車を愛しているという連帯感からだろうか。

しばらくの歓談後、みんな一列になって芦ノ湖スカイラインを走り、途中の“三国峠”展望台に立ち寄ります。
誰がどこに停めているのやら…
思い思いに停めまくる
さて、“三国峠”に到着。
集合場所の道の駅からこの展望所まではわずか10q程度しか離れていないので、みんなで走った時間は10分くらいでした。
あまりに
ファンタジスタすぎる停め方の面々。
そこでtetsuさんが『整列しますよー』っと号令をかけて下さり、我先にとZRXを移動させ始めます。
今回はカウル付きのT型が多い
そうしてずらっと並んだZRXの群れ。
色ごとに並んだり、弧を描くように並べるとミーティングっぽくて格好良かったんだけど…。
次回以降の宿題にしておきましょう。

ここ三国峠は03年頃の箱根ツーリングの際にも立ち寄りましたが、富士山の美しい姿を拝める好スポットだったんですけど。
残念ながらこの日は霧が濃く(というよりも雲の中)、見ての通り数メートル先は既にかすんでいます。

整列した後、皆思い思いに撮影を済ませた後、駐車場の端の方に全車を移動させました。
展望所だけに、このセンターの石碑前をボク達だけで陣取るのはあまりに迷惑ですからねえ。
よく、観光客の白い目に気付くこともなく駐車場のど真ん中でミーティングしている集団なんかもいますが…。
とりあえず、ああはなるまい。

ここでもZRX談義に花が咲きますが、ここは走りのメッカ。
目の前のカーブをけっこうな勢いで曲がっていく4輪やバイクの姿が多い。
駐車場からそれを見ていた面々の血も騒ぎ始めたようです。
1台、また1台とZRXたちも発進していきます。

関西組はキミさんとそーさん、わら君さんたちがよく走っていたかな。
あのお三方、めっちゃお山も速いからなあ…

ボクを含め他の関西組は談義グループ。
もう山を攻めるだけの体力はありません。
しばらく皆の走りを眺めていたのですが。
せっかく一眼レフを持ってきたことですし、走行写真を撮ってあげようとカーブを見渡せる格好の撮影ポイントに身を移します。
ちょうど黒の上下とメットに身を包んだ関東組のケンジさんがカーブを立ち上がってきたところだ!
疾風るケンジさん
ごめんなさい、ケンジさん。
絶好のシャッターチャンスを逃しました。
もうちょっとカーブの奥の方がよくバンクしてたはずなんですが…。

さらに他の人も激写しようと、カメラマンばりにそれはもう格好良いヒザ立ちスタイルで皆を待っていたのですが。
誰も現れません。
よっしーさん達と『誰か転けてたりして…』などと軽口を叩いていたところ、本当に某氏が転倒したとの連絡が入る。
ホワット!?
慌てて皆で救助に向かおうかと会議し始めたところに、ご当人が帰還された。

幸いタンクやサイレンサーにガリ傷がついたくらいで済んだらしく、バイクは自走可能。
大事に至らなくて本当に良かったです。
で、ショッキングな出来事の後だけに、皆その後は走るのは控えて談義に専念するようになりました。
疲労困憊
ぽか〜んと口の開いたままのそーさん(奥)と、意識を失っているかくさん(手前)。
さすがに夜を徹しての走行は堪えたようです。
ボクも急激な睡魔に何度も襲われそうになってきました。
見かねたよっしーさんが移動を提案して下さり、再び一行で観光地としても有名な“大湧谷”を目指すことになりました。

スカイラインを降り、芦ノ湖畔まで下ったは良いのですが、そこはピクリとも動かない大渋滞の真っ最中。
連休に加えてテレビのロケも行われていたそうで、いつまで経っても車列が動き出しそうな気配がありません。
仕方なくUターンし、昼食を取ることになりました。

芦ノ湖沿いの県道75号線を箱根峠まで南下。
最初の集合場所である道の駅の前を通過し、来るときに大破したバイクが停まっていた駐車場付近まで走る。
その駐車場の道向かいにある“箱根路”という食堂に皆でゾロゾロ入店しました。
なんせ15人もの大所帯やからお店の方も大パニック!かと思ったのですが。
どうやら事前に連絡して下さっていたようでトラブルなく昼食にありつくことができました。
サンクスです。

ボクはカレーハンバーグを頼んだのですが、皆が頼んでた焼き肉定食にすれば良かったなあ…
(量がちと足らなかった)
ボクのテーブルにはケンジさん、ちしまさん、まさきさんという、うら若い青年たちが接待(?)して下さいました。
平均年齢を底上げするモーターライズド・ホーム管理人。

食べ終わった後ひと息ついていると、一瞬意識を失いました。
やっべ、寝てた!
飛び起きて辺りを見回すと、よっしーさんが『激写しちゃいましたよ〜』とイタズラっぽく笑ってた。
いやーん、まいっちんぐ。
よく見ると、離れたところのテーブルではかくさんもスヤスヤと寝息をたてておられました。
みんなお疲れだったんですなあ。

さて食べ終わってから店向かいの駐車場にZRXを移して再度みんなで歓談。
見るとボクたちと入れ替わるように次々とバイク乗りが入店していました。
ちょうど峠の頂上付近にあるし、天下の国道1号沿いに建ってるから、ツーリングライダーにも人気のお店なんだろう。
出口付近にはむやみに愛嬌を振りまく野生のねこ科の生物がうろついていました。

それにしても、まだ午後1時になったばかり。
何て長い1日なんだ。
といいますか、“大津インター”で関西組と集合して以来、すでに12時間にもなるのか…。
恐ろしいスケジュールだぜ。

気温も上昇し、まったりと過ごしていると眠気を誘発しそうになってきます。
話は尽きませんが、帰りのことも考慮してそろそろお開きにしようかという流れに。
そこでみんなで集合写真を。
なぜかケツを向けるかくさん
って、なぜか11名しか見当たらない。
どうやらフミさん、ミッチさん、来夢さんのお三方は用事のため先にお帰りになっていたようです。
お別れのご挨拶もできずに申し訳ありませんでした。
ちなみに上の写真左から…
裕太さん、かくさん、よっしーさん、キミさん、ちしまさん、まさきさん、ディープパープルさん、わら君さん、そーさん、tetsuさん、ケンジさん。

この後、どういうわけか。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
またか。
なぜ旅先でJOJOる?
宮崎でも箱根でもJOJO立ちをブチ決めるモーターライズド・何とかのhentai管理人。

そこにシビれる!あこがれるゥ!

ちなみにYahoo!で『そこにしびれる』と検索したところ、『そこにシビれる 
ではありませんか』とお叱りを受けました。
すごいぜッJOJOッ!

で、
何となく滑った雰囲気の中、関東の皆さんに別れを告げ、来た道を戻り始める関西組。
短い時間でしたけど、本当に楽しかったです。
本当にありがとうございました!
きっとまた会えますよね!

さて、帰りは端折っていきますよ〜♪

箱根峠を下り、国道1号線から再び東名高速道路を目指します。
ここからは往路と同じ経路なのですが。
ボクは財布が軽くなってきたことと、翌日も休みだったということから、無謀にも下道で帰ることにしました。

2車線道路の追い越し車線をバヒューンと加速し、隊列の一番先頭へ。
バイパスを降りて東名高速へ向けて進行する仲間たちに手を大きく振り、自分はそのまま直進します。
次々とボクを追い越す際に手を挙げて別れを告げてくれる関西の仲間たち。
これでお別れなんだ…。
でもみんな比較的近所の方ばかり、きっとまた遊べる日が来るさ。
近いうちに会いましょう!

で、ボクは1号線を西に向けて突き進む。
さすがに(世間は)3連休の中日。
天下の大動脈は動いては停まり、動いては停まりの牛歩戦術が続きます。
いくら経っても距離を稼ぐことができません。

いったん道路脇のコンビニに入りATM(
っというまにイム・イズ・ネー)で資金を捻出し、再び走り始めます。
相も変わらずのノロノロ渋滞。
完全に停まれば路側をすり抜けてドンドン先を急げるのですが、微妙に進んでいるときはあまりすり抜けをしたくない。
慣れた道ならそんな状況でもすり抜けをするのですが。
こんな遠い地で巻き込み事故にでも遭ってしまうと笑えないので、安全運転を図ります。

とはいえ疲労困憊のこの状況で渋滞走行はキツイ。
20qも走っただろうか。
辛抱堪らなくなってきたので、しびれを切らせて下道走行をあっけなく諦め、高速道路を使うことにしました。

最寄りの高速入り口は“富士インター”か。
大急ぎで進路変更し、やや北上。
すぐに東名高速の入口を発見し、結局高速道路に舞い戻ります。
下道の渋滞でロスした時間を取り戻すべく少々アクセルを大きく開けてやります。
しかし燃料の残りが心許ないので、給油目的で次のサービスエリアに立ち寄りました。
















ん?

なに、この見たことのあるようなZRXの群れ。
関西組の面々じゃないか。

『ええ〜っ、トヨさん、どうしたんですか!』

驚きの表情で向かえてくれた関西組の仲間たち。
彼らも休憩と給油目的でこのSAに立ち寄ったらしいのですが。
感動のお別れをして1時間も経たないうちに再開できたとは。
別れ際のボクの格好良さはそりゃあもう見せてあげたかったほどです(笑)。

奇跡の再開にみんな大笑い。

再び8台となった関西組。
給油を済ませて走り出しましたが、裕太さんはタイヤがズルズルに減っていたため速度を出せないとのことで、走りながらお別れ。
タイヤに気をつけてどうかご無事でお帰り下さいね!

来たルートをそのままたどり、東名高速をおっそろしい速度で西へ向かいます。
休憩するのも来たときに立ち寄ったパーキングと同じ場所で停まります。

走って走って、また走って“浜名湖SA”へ。
この辺りで日はどっぷりと暮れ、再びナイトランが始まりました。
来るとき夜明けと共にスモークシールドに交換していたボクも、再び夜用のクリアシールドに変更します。
で、また走って走って。
筆も走りまくっています。
まったりいこうぜ
これはどこのパーキングかなあ。
写真を撮ったボクをのぞく6名が写っていることから、まだ名古屋の少し手前くらいでしょうね。
で、愛知県は豊田市から伊勢湾岸道路に入り、来るときと同じ“刈谷PA”でまさきさんとお別れ。
今度は関西でお会いしましょうね〜♪

で、名古屋を抜けた後、東名阪道路新名神高速道路へと乗り継ぎ、ひで三重さんとお会いした“土山PA”で休憩。
この辺りになると完全にドーパミンが過剰放出され、いわゆるライダーズハイ状態となってしまっています。
疲労よりもただ走ることが気持ち良くなり始めている。
不思議なことに眠気すら感じません。

新名神に入ると、行きと同じく綺麗な整備された路面がとても走りやすい。
トンネルに入るたび、疲れる気配のないキミさんとそーさんが異常なハイペースで走り続けます。
元気すぎるぜ。

この辺りは隊列を組まずほとんどフリー走行になっていたかな。
ときどき後からかくさんがもの凄い勢いで追い抜いていきます。
ディープパープルさんやわら君さんとランデブーしたり、行きとは異なる楽しみもありました。
で、先の“土山PA”で示し合わせておいた通り、次の“草津PA”で給油と休憩タイムを取ります。
草津での休憩
ライダーズハイとは書いたものの、この辺りじゃあみんな同じことを思っていたはずだ。
(寝ようぜ)…と。

ここからは名神高速道路となります。
走り出してしばらくすると“京都南インター”の看板が見えた。
ここでかくさんとはお別れだ。
クールな印象だけど面倒見が良くて、終止車列全体のことを良く把握して下さっていた頼れるケツ持ち。
今度も宜しくお願いしますよ!

この頃すでに午後11時くらい。
おおーーっ!出発してもう
24時間が経過した。
あ た ま が へ ん に な り そ う だ 。

次いで名神高速と中国自動車道の分岐点である“吹田ジャンクション”で、わら君さんとのお別れです。
氏は名神高速をそのまま直進、ボクたちは中国道へ進む。
さらに進んで宝塚辺りでキミさんが高速を降りていった。

長い長い道中。
夜を徹して走り続けた仲間たち。
あまりに苦しい道中を共にすることで、奇妙な連帯感がボクたちの中に生まれていました。

>無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった
>涙は流さなかったが、無言の男の詩があった
>奇妙な友情があった

大好きなJOJOからの抜粋(ジョセフとワムウとの別れ)。

1人、また1人と去っていく仲間たちの姿に一抹の寂しさを覚えますが、きっとまた会える。

そうして中国道を突っ走る3台となったZRXたち。
先頭から順にそーさん、ディープパープルさん、ボクと続きます。
宝塚でキミさんとお別れしたのち、“神戸北ジャンクション”で山陽自動車道に乗り換え、さらに先を急ぎます。
あっという間に次の休憩地である“三木SA”(だっけか?)に到着しました。
そして最後の休憩
もう3人だけになったんだね。
みんなヘトヘトだったはずやけど、満面の笑顔。
もうここまで来れば自宅が近づいてきたことを実感しますからね。

時間は午前0時過ぎくらいか。
土曜の午後11時過ぎくらいに出発して、翌日曜丸一日遊んで、日が変わって月曜になったんだなあ。
完全に
限界を突破した。
G3とボクはまだまだ走っていける。

SAを出た後、しばらく走ると“姫路東インター”でディープパープルさんが降りていかれた。
ボクが降りる予定のインターとは目と鼻の先です。
旅先でしかお会いしたことがありませんが、本当にご近所さんなんですね^^。
近いうちにまた走りましょう♪

ついにそーさんと2台だけになった。
そーさんの先導で山陽道をひた走る。
トンネルに入る度にこだまするそーさんのカチ上げマフラーのエキゾーストノート。
最後の一区間で再び最高速をマークする2台。

そして。

出発してすぐに乗った“龍野西インター”の標識が見えてきました。
減速するそーさん。
追い越し車線から前に躍り出て、ハザードを焚く。
左に寄りつつ手を挙げてそーさんに別れの挨拶を送ります。
追い越しざまにひときわ甲高い排気音を吐き出しながら加速していくマジョーラカラーのZRX。
ああ、遂に旅の終わりが来ようとしているんだ。

そーさんのテールランプを見送りながらボクは“龍野西インター”をゆっくり下っていきました。
料金所でおじさんにチケットを渡すと一瞬動きが止まる(笑)。
そりゃ、富士から乗って深夜に帰ってくれば驚きもするだろうな。

行きと同じ
法外な料金を支払って国道2号線へ。
残り10qほどの道のりを安全運転でゆっくり走り、ようやく自宅に到着しました。
時刻は午前1時過ぎ。
速攻で入浴を済ませて冷え切った体を温めてやりました。
その後パソコンを起動してそーさんちの掲示板に帰還報告。

さすがに到着した安堵感からくる睡魔には勝てず、横になったとたん寝てしまいました。
余談ですが、翌日は昼過ぎまで目が覚めなかったのですが、それはまた別のお話。

さて、今回は寝ずの超長距離ツーリングとなりました。
読んでいただいてお分かりの通り、かなり端折っていますが、走ってばかりの記憶でしたので、それはご容赦を。
帰りは静岡辺りで一泊しようと思っていたのに、まさか
日帰りで強行してしまうことになろうとは…。
自分を褒めてあげたい(笑)。

それ以上にボクを引っ張ってくれた関西組の面々、遅刻にもかかわらず温かく迎えてくれた関東組の面々に本当に感謝致します。
やっぱりZRXに乗っていると楽しいことばかり。
10万qを超えてしまった老体バイクですが、これからも乗り続けていこうと決意した一日でした。

といいますか。
ボクは箱根往復でも死に体だったんですが、宮崎まで
片道だけで670qもある距離を日帰りしたそーさんって一体…。
奇人だ。


本日の走行距離 約1100q(途中が不明のため概算です)

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