お久しぶりです。
秋も近づく今日この頃、ツーリングにはもってこいの季節になって参りました。
最近忙しくてなかなか遠乗りできない、そんな方も近所で良いので走りに出かけませんか?
ボクのZRXは燃費が悪くて遠乗りどころではありません。
こんにちは、トヨです。

先日、掲示板に『月刊ZRX』のハマーさんが、『姫路に
巨石群があるのですか?』と書き込まれていた。
正直初耳。
しかし、巨石という響きに何やら胸を高鳴らせるものがあるのも事実。
さっそく検索にかけてみると、大量の検索結果が出現。
内容は以下のレポートを読んで頂くとして、なかなか熱い(色んな意味で)場所のようだ。
ツーリングマップルを開いてみると、確かに記載もあった。
その名も『太陽公園』。
地元民にもかかわらず、これだけの素敵ゾーンを知らなかったなんてもったいない。

ハマーさんの書き込みがあったのが週初め。
翌々日には休日が取れたので、早速G3を走らせて公園に向かいます。
といっても、ボクの家からはわずか30qほどの距離。
1時間もかからないうちに着いてしまいました。
ルートもワインディングがあるわけでもなく、田舎道1本でしたので道程については割愛。
興味があるという
酔狂な方のために申し上げますと、山陽自動車道姫路西インターの近くです。
でかい看板があちこちに立っていますので、まず迷う事はないと思います。

さて、現着。
夏の甲子園を沸かせてくれた、東洋大姫路高校野球部のグラウンドの隣に、その公園はあります。
入場は大人500円ですが、駐車場はタダ。
後ほど、死ぬほど楽しめる事を考えると、あまりにリーズナブルと言えるでしょう。
駐車場はまるで閑散充分な敷地がありますので、大人数でも駐車できるでしょう。
入場門の様子入り口を見ると不安になる
通用門には日中の国旗と謎の石像が飾られていますが、石像は後ほどもの凄い事になります。
まだ普通の公園の体裁を保っていますね。
入場門の裏に自販機があるので、飲み物が必要な方はそこで購入しましょう。
園内には自販機が無く、この日のようにカンカン照りだと、たぶん昇天します。

門をくぐると、どこからともなくピアノの音や歌声が聞こえてきます。
実はこの公園、とある福祉団体が運営しているのです。
敷地内には特養や老健、リハセンター、障害者施設が乱立しており、この団体の資金力を物語っています。
うちの職場にもこれくらいの銭があれば…。
園内の清掃や入場券の販売などは、施設の入所者さんが行っているようです。
おそらく、施設を利用されている身体障害者の職業訓練を兼ねた授産施設的な意味合いもあるのだろう。
ボクの職場が所属する福祉会も授産施設(喫茶店)を運営していますし。

話がずれた。
ではさっそく園内を探検する事にする。
韓国の石像韓国の石像トルハルバン
小道の両脇を↑のような石像が取り囲む摩訶不思議な空間を抜けると、一瞬我が目を疑います。
客を出迎えるにはあまりに巨大すぎる石造り(コンクリート?)の門がボクを待ちかまえています。
全高はおよそ20メートル。間口は3メートルはあり、複雑な意匠を凝らされた門。
そう、フランスの
凱旋門だ。
播州という高貴とは最もかけ離れた(笑)土地には、まるで似つかわしくない建造物が鎮座している。
写真を取り忘れたのが悔やまれますが、これを見ただけで何ともお腹一杯な感じに見舞われます。
モアイと太陽の神殿 ワケが分からない
少し歩くと、ほどなくして不気味なゾーンに突入する。
アステカやマチュピチュなどの遺跡が次から次へと現れ、何となく観光客を中南米へといざないます。
前方には、それらを鎮守するように建てられたモアイが10体ほど。
イースター島のモアイとアステカ文明が同一線上の何だか良く分からないレイアウト。
自らの歴史認識に強い不安を覚えてきました。
だがしかし、すぐ先のゾーンに比べれば…。
ちなみにモアイ像のうつろな視線の先には老人ホームがあります。
色んな意味で恐い。
小便小僧の群れ群れ群れ小便小僧が群生
携帯のカメラなので少し見づらいですが、小便小僧がわんさか居ます。
ざっと20体。
確かに石像には違いないが、何でまたこんなに陳列しようとしたのか首をかしげてしまいます。
何らかの
執着でもあったのかもしれない。

自由の女神や、マーライオンなんかもこの辺りに居る。
でも、あんまり面白みがないので、先を急ぎます。

この辺りからが
真骨頂ですよ。
兵馬俑のお出迎え徐々に石像が増えてくる
涼しげな木陰に建つ石像の群れ。
今までのものとは異なり、中国風の衣装に身を包み、造形も人型を模したものになっている。
彼らの居る方向へ進んでいくと
兵馬俑坑の入り口になる。
この辺りの歴史には明るくないが、秦始皇帝陵墓を守るために作られたものだそう。
おそらく日本の古墳時代でいうところの埴輪のようなものでしょう。

この入り口をくぐると想像を絶する光景が広がっていた。
さらにお出迎えする兵馬俑兵馬俑の入り口
1000体もの兵馬俑が整然と並ぶミニチュアに見えるけど等身大
恐え〜!恐え〜っ!!
静まりかえった館内には等身大の兵士像が文字通り林立されてらっしゃいます。
パンフレットによると1000体も作ったらしい。
実際に中国で発掘されたシーンを再現しているそうで、半ば土に埋もれたものや半壊したものも。
おかげで不気味さ倍増。
写真ではあまり多く感じませんが、これは全体の1/3に過ぎません。
ときおり、あさっての方向を向いている兵士も居たりして、ちょっとチャーミング。


さあ、時間はあまりありません。
さらに先を急ぎましょう。
万里の長城ゾーンにも石像が延々と続いていますもう開き直った感もある
兵馬俑が整列してお出迎え。
何もこんな場所に置かなくても、と思ってしまいます。
まだまだ続く兵馬俑の残骸たち
ここからは太陽公園のハイライト、万里の長城に入ります。
ここにも先ほどの兵馬俑たちが、所在なげにたたずんでいます。
作りすぎて
余ったんじゃねえの、というツッコミはノドの奥に留めておきましょう。
長城の完成予想図不安を覚える完成予想図
万里の長城の完成予想図です。
現在は2qですが、平成
14年の完成の暁には全長12qにも達するそうです。
って、現在平成18年であります。
実物と同じく未完のプロジェクトであったようであります。妙なところにリアリティを感じる。
突然山中に現れるピラミッドが眩しいね大小合わせて3基のピラミッド
この後はピラミッドがあったり、仏像の群れがあったり、かなり濃いゾーンに突入する。
ボクは正直お腹一杯になってきましたので、あまりゆっくり見て回らなかったのですが。
写真写りの良い(インパクトのある)のはこの辺りからですので、本当はしっかり味わうべきです。

トヨさん正直疲れてきました。
気温は30℃を超えていましたし、この辺りはいい加減に流し見てしまいました。
後で考えると、ちょっともったいなかったですね。
かなり広大な天安門広場です。でもミニチュア出来れば中にも入りたい
ついには天安門広場まで姿を現します。
石像を集めた公園、がコンセプトじゃなかったっけな?うーん
と突っ込んでみましたが、かなり再現度は高いようです。
姫路と中国との関連が良く分かりませんが…。
もちろん実物よりは幾分小さいですが、サッカーコートが取れる程の広さは優にあります。
公安の弾圧(戦車で轢き潰す)を恐れてか市民の姿は少なめ。
というか、ボク以外に人影はほとんど見えません。
天安門の対面には巨大な埴輪が建っており、広場を
守護されています。
何で天安門の脇にこんなものが建っているのか、ますますコンセプトが不明になってきます。
双塔寺は森の中にあるのでかなり雰囲気が出ています長城と双塔寺の美しい組み合わせ
天安門を抜けると、万里の長城が山肌に沿って再び伸びていきます。
入り口の勾配に一瞬ひるみますが、諦めてはなりません。
この長城、まだ未完成ですが、それでも全長は2q。
生半可な気持ちで挑んでは、最後まで体力は続きません。

この双塔寺には是非登ってみたかったのですが、内部は立ち入り禁止。
これもミニチュアサイズなのですが、それでも高さは10メートルはある。
森の中に2本の塔がそそり立つ姿は、なかなか絵になっていますね。
風のマントを装着して片方から飛び降りてみたい。
ルプガナで船を手に入れるのだ。
万里の長城の頂上苦労も報われる景色
この辺りで長城は終点。
なかなかの好展望が広がっています。
写真中央に2本のワイヤーが走っていますが、これは荷物運搬用のケーブルのもの。
長城建築用のレンガを山の上まで運ぶために使用したのでしょう。
鐘があればつくのが礼儀でしょう躍動する管理人
長城を下っていくと、お堂が備えてありますので、一突きしておきましょう。
↑の写真は
見ず知らずの老夫婦に撮って頂きました。
ネタのためなら何でもやる、この心意気(笑)。
怪しい人物と認識されたのか、老夫婦はこの格好を見ても特にツッコミ
無し
若干落ち込む。


小1時間ばかり散策したのですが、あまりの暑さの為に体力のみならず思考能力まで奪われてきました。
そろそろ帰宅する事にしましょう。
新名所白鳥城まだ楽しみは増える
入場門近くにあった看板。
白鳥城、つまりドイツのノイシュヴァンシュタイ城という舌をかみそうな城も建築予定。
シンデレラ城のモデルともいわれる美しいお城ですが、姫路との関連性は不明です。
ああ、姫路城の別称『白鷺城』と白鳥を引っかけているのか。
しかし完成予定は平成21年。
万里の長城の完成予定が平成14年であるにもかかわらず、まだ未完なのである。
これを考慮すると、白鳥城の完成は一体
いつになるのか、不安で夜も眠れません。

とまあ、園内を一回りして、色々と突っ込んでは見ましたが。
実際にはこれらの石像群や建築物の再現度はかなり高く、とてつもない執着熱意を感じます。
写真には写っていませんが、岩肌に掘られた巨大な仏像など、相当な手間をかけているものもあります。
兵馬俑や天安門広場は一見の価値はありますし、これだけでも入場料の元は取れます。
ボクは単独レポでしたが、ご家族や友人等とおもむいてわいわいと突っ込むのも楽しいでしょう。
ただし、上の方でも書きましたが、あくまでもここは福祉施設の敷地内。
あまり
羽目を外しすぎないようにお願い致します。

今回の走行距離 60q
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