現在G3は車検が切れていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? G3にはかれこれ4ヶ月乗ってませんし、夏〜秋というベストシーズンをバイクに乗れず歯がゆい思いをしてます。 道行くライダーに対してもそれはもう激しい憎悪を抱きながら、どうもトヨです。 ここ数日めっきり冷え込んできましたが、体調を壊されてはいませんか? さて、管理人トヨは表紙の一言でも書いたように、4月から半年にわたって各地で実習に行っておりました。 この実習をこなさないと国家試験が受けられないので仕方ありませんが、もう2度と行きたくありません(特に2期目)。 1期目は高知に行っていたのですが、なかなかゆったりとしたのどかな病院で、楽しい毎日を過ごしたもんです。 この1期目は4〜5月の2ヶ月という事もあり、当然ゴールデンウィークをまたぎます。 老健などの施設で実習していた者は祝日も出勤していたようですが、ボク達は一般病院だったのでGWは丸休み。 せっかくの観光地高知県にいながら、実習中のため交通手段は持ってきていないので、どこにも行けません。 そもそも、ボク達はあくまでも理学療法士を志す臨床実習生です。 世間はゴールドフィンガー99だかゴールドボールだかで浮かれていようが知ったこっちゃありません。 学生たる者、休みの日も勉強をしなければならないのです。 そこでボクは思った。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『実家へバイクを取りに帰ろう』と。←まったく勉学する気なし いやあ、我ながらPTS(理学療法学生)の鏡だと思う。 悪巧みに関しては素早い行動が評判の(?)管理人トヨ。 3連休に向けて、週初めからインターネットを駆使して高知〜赤穂間のベスト帰省手段を模索する。 結果、高知駅から岡山までは高速バス、後は山陽本線で兵庫へ帰るのが最も安く済む事が判明。 ネットでは残り座席が少ないと書いてあったので、後先考えず即座にバスを予約しました。 で、当日。 高知自動車道を3時間ほどかけてバスで北上し、岡山へ。その後電車に乗り換え1時間くらいで地元到着。 到着と同時にG3の調子を見てエンジンがかかる事を確認しました。 GWとはいえ、いちおう実習中なので実家ではあまりゆっくり過ごさず、翌日には高知にUターンしました。 帰りは岡山の宇野港から香川の高松港へ渡り、高松市内からはひたすら国道32号線を南下し高知へ。 GWという事で自動車が多く、あまり愉快な道中ではありませんが、深い山中を抜ける32号線はなかなか楽しかったです。 で、高松から4時間くらいかけて高知市に到着。 その後の実習は休日にバイクに乗る事も出来たので、とても充実したものとなりました。 夜中のレポート作成中に煮詰まった時なんかも、気分転換で太平洋を見に行ったりしたっけ。 |
この開放感は瀬戸内では味わえん |
上はとある日曜に向かった足摺岬。 前日には室戸岬にも行ったのですが、長い間遠乗りしていなかったので良いリハビリになりました。 この写真を撮ったのは16時くらいだったので、あまり長居も出来ずすぐに高知市へカムバック。 急いだおかげで18時には借りていたアパートに到着できました。 足摺岬から高知市内までは約150qほどで、なんでか2時間もかからなかった気がしますが。 まあ、気のせいです。 そうして実習を無難に終え5月終旬、いよいよ実家に戻る日がやってきました。 大量の教科書や生活用品は観光を兼ねて高知入りしていた父親に引き取ってもらい、ボク自身は軽装で出発。 いっしょに実習を受けていた学生達に別れを告げて、まずは龍馬さんに会いに行きます。 |
龍さん逆光です… |
全く知らない人がフレームインしてポーズを取っていますが、誰やねんと。 借りていたアパートから桂浜まではバイクで10分、自転車でも30分くらいで行く事が出来る。 この2ヶ月間で3、4回は龍さんに会いに来て癒されていたものです。 これからもニッポンを守って下さい。 帰りも高知市内から国道32号線を使います。 来るときは渋滞などであんまり観光したり周りの景色を楽しむ事が出来なかったので、今回は走りも楽しみ。 市内は鬼混みだった32号線も北上するに従って流れがスムーズになってきます。 加えて、道の駅“南国”を過ぎた辺りからは適度なカーブが続くため、気持ち良く走れます。 特に南国市の外れ辺りまでは勾配のある登りのため、アクセルをうんと開けてぐいぐいと登っていく事が出来ます。 ただし、路面が工事跡で痛んでいるため振動をやたら拾っていましたが。 しだいに山深くなってくる32号線を一路香川に向って北上。 吉野川まで出た所で徳島県に入り、大歩危小歩危(おおぼけ、こぼけ)の渓谷とかずら橋で有名な西祖谷山村に到着。 以前国営放送でかずらの張り替えに携わる漢(おとこ)達のドキュメントに惚れて以来、一度は行きたかった名所です。 それにしても西祖谷山村(にしいややまむら)とは、非常に発音しにくい。 |
全景でなくて申し訳ない |
さて、これが噂のかずら橋です。 国道32号線を脇に入り、県道45号と県道32号を少し進んだ所にあります。 大きな看板も出ていますし、道行く自動車について行けばまず迷う事はありません。 ボクが写真を撮っているのは隣に併設された見学用(?)の鉄筋橋。 かずら橋は渡るのにお金が必要なのでここからで我慢です。 ちなみにこの鉄筋橋の上には荒々しい野生動物が生息しており、観光客の注目を集めていました。 触ろうがつつこうが全く起き上がらないばかりか目を開けようともしない、なかなかの無警戒ぶりには感服しました。 思う存分こねくりまわさせていただいたので、来月の表紙を飾らせていただきます。 5月終旬にもかかわらず気温は汗ばむほどで、日曜だけあって観光客が非常に多いです。 この角度で見ると山奥の秘境という感じで、実に風情があるのですが、現実はちょっと違っていまして。 近辺は道路も大きく拡張され、土産物や大型駐車場なども完備されていて少し興ざめしましたね。 観光に予算を割いてくれるのはツーリングライダーにとってはありがたいのですが。 少しくらい離れた所からでも歩くので、無理に山を切り開く工事をして駐車場を作る事はないと思うけどな〜。 ちょっと風情が失せた気がする。 |
深緑の渓谷 |
かずら橋そっちのけで野生生物と遊んだ後は、国道に戻らず県道32号を北上します。 この道はしばらく走れば再び国道に合流するので、やや回り道ですがマイペースに走るには最適です。 上の写真のように数10メートルはあろうかという断崖の上を走ります。 ツーリングマップルにはおすすめルートの印が付いていますが、岩がゴロゴロ落ちているうえにブラインドカーブの連続。 道幅はクルマ1台すれ違うのも困難なくらい狭い所もあり、お世辞にも走りやすい道とは言えません。 しかし、深い木々の間をぬって祖谷川沿いを走っていると、上のような景色が見られるので、のんびり派には最適です。 クルマ1台すれ違うのも困難、と書きましたが実際に対向車が多い。 なので細心の注意を払って走っていると、路肩に停まっているピカピカのダビッドソンとオーナーとおぼしき人物がいた。 ふとそばを見ると、以前雑誌で見た事のある有名な小便小僧の姿が! 迷わず停車し、しげしげと観察する。 |
いけね、目線入れ忘れた |
記念にパシャリ♪ 以前、ツーリング雑誌だったかバイクのウェブサイトだったかで見かけた、断崖に立つ小便小僧がこれ。 そのときは流し読みだったので場所などの詳細は分からず終いでしたが、まさかこんな時にばったりと遭遇するとは。 この写真はダビッドソンのお兄さんに撮っていただきました。サンクスでした! 左上の方に建物が見えていますが、これは有名な祖谷渓温泉です。 ここから一気にケーブルカーで谷底まで降りて温泉に入る事が出来るそうですが、意外に高価だったので断念。 (こればっかり…) アクセスの面からも本当に秘境という感じの一軒宿ですので、いつかは泊まってみたいですね。 この数日後、偶然にも『全国の名物温泉』というような番組でここが紹介されていましたが、めちゃ良い感じの宿でした。 |
ちんこの下を渓谷が流れるシュールな光景 |
アングルを変えてもう一枚。 こいつはガードレールから突き出た岩の上に立っているのですが、この角度だと高さが良くおわかりいただけるだろう。 高さはおよそ200メートルという! なんでこんな所に小便小僧が立っているかと言いますと。 由来は昔旅人が度胸試しにここから放尿した事にちなむらしいが、ボクはここで放尿するだけの勇気はない…。 キュッと縮まるだろ、キュッと。 写真も精一杯乗り出して撮影したつもりなのですが、これが限界です。 そういえばこの像の周辺にはやたら小銭が散乱していましたが、なんか、用途が違うだろ。 泌尿器にアンニュイな方々が何らかの改善を求めて賽銭として放っていくらしい(笑)。 さて、ケツ丸出しの像といつまでも戯れていると日が暮れてしまうので、先を急ぐ事にします。 さらに県道32号を祖谷川に沿って走ります。 |
涼しげなナイス木陰 |
県道32号の後半は上のような様子で割と走りやすい。 ただし一番狭い場所では、これの半分くらいしか道幅がないので対向車に気を遣います。 国道の迂回路としてだけでなく、前述の温泉やキャンプ場があったりするので交通量がそこそこ多い。 なので走られる方はゆっくりトコトコ行きましょう。 意外にもダビッドソンのお兄さん以外には、バイク乗りに遭遇する事はありませんでした。 県道から国道に合流してからは再び国道32号線を香川に向けて北上します。 徳島県池田町辺りからは次第に交通量が増加し、順調に走ることが難しくなってきましたが焦らずゆっくり走りました。 法定速度をやや下回るくらいの眠たくなるようなスピードで走る事1時間。 香川県満濃町に入りました。 時刻は正午過ぎ、ちょうどお腹も減ってきましたので讃岐うどんを食べようと、店を探します。 といっても、ほとんど迷わない。 数年前に、リンクさせていただいているひで☆愛媛さんから教えてもらったうどん屋に近づいていたからだ。 国道32号線沿いの道の駅“もみの木パーク”手前を満濃池方向に曲がり、目指すは有名な山内うどん。 |
えらい混んでる |
これが山内うどんの店構え。 休日のしかも昼食時とあってかなりの行列が出来ています。 香川県には4年くらい前から年に2回は訪れていますし、必ず山内うどんにも来ていますが行列を見たのは初めて。 やっぱり人気店なんだな〜。 観光バスも来ていましたし、うどん屋巡りツアーの1店でもあるようです。 |
なぜにゴルフボールが!? |
店の軒先にはこのようにロスト物と思われるゴルフボールや枝振りの良い盆栽が節操なく並べられています。 もはや何でもあり。 『カウンターマデ』というカタカナの注意書きが無機質な魅力を放っていますね。 あ、うどんの話だ。 店構えこそ納屋のようで綺麗ではありませんが、味は抜群に良いです。 香川名産のいりこ出汁だろうか?非常にあっさりとしたつゆで、讃岐うどんの例に漏れずコシのある麺は香りが高い。 今回は醤油をかけただけのものと、冷や冷やのかけうどんを頼みましたが、おすすめは熱々のかけうどん。 県外のボクが言うのも何ですが、個人的には出汁もつゆも県内で一番美味いと思います。 食べ終わって店を出ようとすると、ドロロロロっと野太い排気音が聞こえたので振り返ると見覚えのあるダビッドソンが。 なんと小便小僧の写真を撮って下さったお兄さんの姿が。 少しだけ会話して氏と別れましたが、さわやかで気だての良いお兄さんでした。 その後いかがですか? 食べ終わった後国道32号線に戻り、セルフスタンドで給油した後、高松港に向かいます。 32号線は琴平町辺りから4車線に拡張され、流れが比較的にスムーズになりました。 おまけに見通しの良い直線が続くので、右手が発狂して危うい速度を出しそうになるので自重しながら走りました。 免許証が綺麗になるまであと数ヶ月あるので、お巡りさんに細心の注意を払いながら、1時間後には港に到着。 |
さよなら四国 |
すでにフェリーは着港していましたので、チケットを買うとすぐに乗船できた。 心の中で四国に別れを告げる。 2週間後再び上陸し、2期目の実習地で精神的におかしくなるとは、この時のボクには想像だにできなかった。 そう、人間頑張れば空も飛べると思いこんでしまうくらいに追い込まれる事となるのだが、それはまた別のお話。 |
左舷、弾幕うすいぞ!(←?) |
どこかでも書きましたが、ボクはフェリーの旅が大好きなのです。 なんだか旅情感をかき立てられるというか、乗っているだけでわくわくするんですよね。 特に降船の瞬間、乗降口がワイヤーでゆっくり巻き上げられてだんだん岸壁が見えてくると失禁するくらい興奮する。 自動車の人達が隣で並んで興味深げに見てくるのも、けっこう嬉しい。 そして完全に停船後、開いた乗船口が岸壁に接触するとアクセルを開けて単車を表に出すわけですが。 フェリーの場合、とうぜん船外は見知らぬ土地。まさに今から旅が始まろうとしているのです。 だからボクは発進するときにこう言うのです。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『GM行きまーす』と。 ガンダム好きのライダーなら100パーセント、それはもう間違いなく全員がやっているのです。 そこっ苦笑すんなーーーーーーー! 取り乱してすいません。 |
日没の入り江 |
どこで撮ったんだろ、この写真。 沖の方に島影が見える事から、岡山の宇野港に上陸後、海沿いで撮ったものと思われますが。 玉野市の辺りかな? さて、宇野港からはひたすら実家に向けて走るだけです。 昼食もとったしフェリー内でしっかり眠ったので疲労はまるでありません。 玉野市を抜けて岡山市へ、さらに児島湾大橋から新岡山港通りを北上して国道2号線バイパスに合流。 さらに2国バイパスの君津ICから岡山ブルーラインに入り、快調に飛ばします。 びっくりするくらい飛ばします。 老体にムチを入れられたG3ですが、衰えを見せない走りでブルーライン終点の備前まで速やかに到着。 再び国道2号に入り、30分ほど西に走ったところで無事に実家へ到着しました。 |
G3と比べてもあまりに小柄なBEAT氏 |
で、到着。 頑張ったG3にねぎらいの言葉をかけてやります。 今回は純粋なツーリングというわけではなく、実習先からの帰省という形でしたが、いかがだったでしょうか? 家を出発するツーリングと違って、復路の余力を考えないで走れるのは気が楽ですね。 やっぱりツーリングは旅先泊などをして片道だけ走るのが面白いのかもしれん。 しかし改めて思うのは四国の美しさと楽しさ。 瀬戸内海をはさんで目と鼻の先であり、フェリーを使っても1時間で上陸できるのだから行かない手はありません。 市内から少し走るだけでとてつもなく山深くなるし、下道を使っても3時間あれば縦断できる。 3、4泊すれば海沿いに1周する事も可能だ。 中心部には普通に1千メートル級の山地がそびえているので、ワインディング好きも十二分に堪能できる。 おまけにうどんも美味いときたもんだんだ。 フェリーだと大橋に比べて時間はかかりますが、オートバイなら片道1500円、往復で3千円程度なので安いものです。 今後もボクの定番ツーリングスポットとしてうどん巡りは外せませんね。 ところで。 よく考えれば2007年初のツーレポとなってしまいましたが、今年中にあと何回ここを更新できるのかいな(笑)。 久々すぎてツーレポの書きかたを忘れてしまってたよ。 いやあ、ツーリングレポートを書くのって本当に 今回はお気付きのよう(?)にやや画像を大きく載せてみました。 読んで面白いツーレポって、写真も大きくて綺麗で見やすいんですよね。 よーんのーとさんちなんて、あれだけ大きな画像なのに重くないし、どうやっているのかしら? 本当に旅の写真が綺麗で引き込まれるんですよね。 (よーんのーとさん、こんなとこにリンク載せてごめんなさい) というわけで評判が悪くなければ今後もこのサイズの写真でお送りしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ってわけで、早く車検を通すぞー♪ 今回の走行距離 230q |
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