ボクの所属するツーリングクラブ『OIT』。
リーダーカズヒロ氏によると、その正式名称は『
OUTSIDE(外見) INDIVIDUALITY(個性的) TEMPT(魅了する)』。
つまり、個性的な外見で魅了する、ことをモットーとしたツーリングチームなのです。
どうも個性的なのはバイクよりも、主にライダー側に偏っているのですが…。
ちなみに、TEMPTには『誘惑する、そそのかす』等、
ろくでもない意味も含まれますので注意が必要です。

さて、そのOITも発足から丸5年。
皆それぞれ忙しく、ここしばらくそろってのツーリングは行われていませんでした。
そんな中、大型連休を迎え、カズヒロが自身の運営するクラブの掲示板にツーリングの予定を書き込んでました。
クラブ主催のツーリングは半年ぶりですが、個人行動の多かったボクはほぼ2年ぶりの参加です。

目的地は兵庫北部、ソバ処としても有名な出石町です。
ボクの居住地からはそれほど遠くないし、日帰りも可能。
財布に優しいツーリングは大好きなのです。

さて当日の朝。
眠い目をこすりながら枕元の時計をみるとAM8時45分。

『なんだまだ9時前か…まだ9時…………ホワッ!
9時!?』

そういえば大阪方面のメンバーとの集合時間は9時って言ってた様な気がする。
ものすごい目が覚めた。
大慌てで準備し、カズヒロに謝罪のメールを送ってから出発しました。
遊びの時は、めったに遅刻することはないんだけどなー。

今回も自宅を出た後、国道2号線〜太子・姫路バイパスと乗り継ぎ、姫路JCTから播但道に乗り換えます。
有料道路は使いたくなかったのですが、遅刻確定なので仕方がありませんやね。
播但道を20qほど北上し、集合予定の市川SAで一服していると携帯メールが鳴りました。

『下道で移動するので市川北インターを降りて、その辺で待て』

うっそーん。もっと早く言ってくれたら姫路から国道312号を使ったのに…。
600円程の通行料金が無駄になっちゃったよ。
それはさておき、指示されたインターで有料道路を降りると、ちょうど他のメンバー達が走ってくるのが見えました。
ジャストタイミング。
遅刻した時は平謝り久々に見たOITジャンパー
さて、今回の参加メンバーは以下の7名。
大阪本部:カズヒロ(ZZR1100)、まりぶー(ホーネット250)
京都支部:がすくん(CBR600F3)、ニシワキくん(GSX-R750)、ミノッチ(GSX1300隼)、ムロちゃん(CBR600RR/借)
姫路支部:ボク(ZRX400-G3)

総勢30人のOITメンバーではごく一部ですが、走りもキャラも濃い面々が凝縮されてしまいました。
先が思いやられます。
合流後、ガスを補給してから近場のコンビニで休憩しているのが上の写真。
『遅刻者は全員にジュースを奢るべし』というあまりに残酷なOITルールに
むせび泣いたトヨでした。

挨拶を交わし、しばしバイク談義に花を咲かせた後、いよいよ行動開始。
ルートは国道312号を和田山まで北上、国道9号との合流地点で左折後2q西進、県道10号線の交差点を右折し北上します。
この県道がくせ者。
1車線も無いくらいのくねくね道に加えて、半ダートの路面も混じっていたりと、刺激たっぷりです。
前を走る、がすくん、ニシワキくん、ムロちゃんがピュンピュン走るので、もうついていくのがやっと。
おっかしいなあ、G3の調子は完璧に近いのに。

嗚呼、腕の差ね…。
暑さに耐えられず脱ぎまくる面々この広場だけで30台位は単車の群れが
そしてあっという間に出石町。
3連休初日と言うこともあって、町内は大混雑してます。出石町ってこんなにメジャーな観光地だっけな?
兵庫北部じゃ、城崎に客が集中してるのかと思っていました。
オートバイの姿も多いです。
怪しすぎる黄色い集団は嫌でも人目を引きます。視線がイタイイタイ。
嗚呼そこのお姉さん、含み笑いは勘弁して下さい。

気温はこの辺りで最高値をマークしていたはずです。
革ジャンを羽織っていると、もう立っているのもつらい。
にもかかわらず、食前に落城しようと言うカズヒロ氏。
ゲンナリしながらメンバーが従います。

OITでは旅先の城及び城跡を必ず見学するという、それはそれは厳しい掟があるのです。
カメラを構えてたらマリブーにパパラッチ呼ばわりされた橋を渡ってるのはがすくん&紅一点まりぶー
橋を渡って、正門をくぐって、
石垣とミノッチですおお、城跡ながら中々の雰囲気
良く分からない小道を登ると本丸後の広場に到着。
特に何もなかったので写真を撮り忘れました。
神秘的な場所だ雰囲気あるなあ
この鳥居は山頂の神社への参道。
以前訪れた弟が撮った写真を見て、一度来てみたかったところなのです。
時代劇に出てきそうな雰囲気ですね。
外国の人が想像する日本って、こういう鳥居が街中に立ってたりするんだろうな(笑)。

荘厳な雰囲気ですが、深夜には何があっても来たくありませんね。
迷信を信じない、とか公言していますが、ボクは意外に
肝っ玉の小さいニンゲンなのです。
目的の出石ソバを頂くミノッチとムロちゃん、OITを代表するキュート・ガイ2名
さて、そろそろ空腹にも耐えられなくなってきました。
出石名物のソバを食べることにしました。
暑さで思考停止状態のオスメンバーを尻目に、てきぱきと働く紅一点まりぶー。
ソバつゆやお茶を各人に配って下さいました。サンクス。
てか、おまいらも少しは動け。

出石ソバは1人前が5枚の皿に小分けされて出てきます。
追加は1枚130円と、なかなかリーズナブル。
薬味は生卵、とろろ、わさび、ネギを自由に投入し好みのつゆで頂きます。
5皿あるので、順に薬味を増やしていくのが正統な食べ方なのかもしれません。(がすくんは全部ぶっ込み)
辰鼓楼有名な時計台
これが有名な辰鼓楼。
建てられたのは1871年。当時は太鼓を叩いて時間を知らせたそうです。
それが名前の由来。内部のメカも見てみたいなー。
だんだん暑さにやられ始めてますホントに暑い
暑さに耐えられず、全員でソフトクリームをパクつきました。

さてそろそろ15時も回ろうかという時間
遅くなると渋滞に巻き込まれそうですので、早めにお開きにすることにしました。
出石町を後にし、国道426号線を京都は福知山市に向かって走ります。
ボクは朝の312号線を使った方が近いのですが、皆と走ることは普段あまり無いので、一緒に帰る事にしました。

426号線は信号が少なく流れも良いので、1時間くらいで福知山に到着。
そろそろお開きが近い閉会前のひととき
道の駅でもなんでもない、普通の路肩で最後の休憩。
行き当たりばったりがカズヒ…いやOIT流。
ここでカズヒロのZZRのテールランプがLED仕様か否かで一悶着。
どう見ても7×3列のLEDが仕込まれているのに、オーナー氏は『普通のテール球だ』と言って聞きません。
仕方なく、シートを外してソケットを引っこ抜いて確認してみると、案の定LEDランプでした。
中古で購入してから1年半、全く気づかなかったそうです。意外な発見ができて良かったね。

そんなこんなで、ここで解散。
京都組、がすくん、みのっち、ムロちゃんは国道9号線で、残るメンバーは舞鶴自動車道で家路を急ぎます。
嗚呼、いよいよキャノンボールの始まりです。

鬼のように急いで帰るカズヒロを必死で追い掛けるのですが、全く追いつきません。
というより見えません。
スピードの一番上のケタが
で走るのはあまりよろしくないと思います。勘弁して下さい。
それ以前に、G3の国内純正メーターでは速度があまり分かりません。勘弁して下さい。

走れども走れどもカズヒロが見えないので追うのは諦めて、一度SAでガスを補給することにしました。
キャブのセッティングが濃いので燃費が悪い。
初めてリッターあたり10qを割ってしまいました。アイヤー

その後、舞鶴道と中国道との分岐ポイントの手前で待っていたカズヒロと合流。
すぐに追いついたニシワキくんとまりぶーに手を振って、ボクは中国道を岡山方面へ。
3人は大阪方面へと向かいました。

またいつか誘って下さいね!
もうひと頑張りだよG3播但道の豊冨SAにて
最後の休憩の様子です。日も傾きはじめ少し涼しくなってきました。
疲労が溜まっていますがもうしばらくの我慢です。
高速走行が続き、あまりに汚れた(つぶれた虫で)ヘッドライトとヘルメットを濡れティッシュで拭いてやりました。
それにしても『トヨが富むサービスエリア』とはなんともイカしたネーミングです。
元気100倍です。

その後、朝と同じ道を逆送して自宅へ。何とか明るいうちに到着しました。
出石町に行っておきながら、福知山経由で帰るとはずいぶん遠回りをしたものです。
(ローカルネタで、関西の人にしか分かりませんが笑)

そんなわけで今回も無事終了。
4名以上のマスツーリングは本当に久々でしたが、ソロやツインとは違った楽しさがありますね。
けっこうなスピードで走っても千鳥隊列を崩さないのはさすがOITといったところでしょう。
やっぱりツーリングは楽しいです。

今回の走行距離 332q

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