ちょうど今回のツーリングに出かけた頃、全裸のチョナン・カンが逮捕という悲惨なニュースが流れました。 何ともまあ騒ぎ過ぎな感じ、ファンもアンチも。 たかが夜中の公園でゴールデンボールを陳列して騒いでただけでしょう? ベンチの上でうん☆こでもしてたんならそれはそれでニュースですが。 (ファンにケンカを売る発言だww) 彼の芝居はけっこう好きなので、早く復帰して欲しいところ。 にしても、脱いだ服や靴がきちっと畳まれていたっていうのが、もう笑えるやら泣けるやらで、どうもトヨです。 前置きはそれくらいにして、ツーリングだ。 あ、ちなみにタイトルと内容は関係ありません、そんなに。 ラクダ出てきません。 ネットをうろついていて見つけたのが、鳥取砂丘にまつわるイベント“世界砂像フェスティバル”の告知でした。 ちょうど本日(2009年4月18日)から開催されるというからベストなタイミング。 翌日は日曜だし、天気も良いそうなのでM・Hでは珍しい山陰方面ツーリングに出かけることにしました。 フェスティバルの公式サイトにあった世界最大の砂の祭典との文字に心が躍ります。 何をもって世界最大と謳っているのかは不明ですが…。 しかし画像で見ると、この砂像は本当に壮観です。 砂を型押しして山状に圧縮した後、手彫りで仕上げるらしいんだけど、砂だけで出来ているとは思えないほど精巧。 今にも崩れそうな危うさを秘めている点も魅力的だ。 子供の頃良くやりましたよね、海岸で砂の山を盛ってお城を造ったり。 あの要領だそう。 よし、行ってみよう。 で、翌日。 朝からいそいそと準備を済ませ、G3を発車させます。 準備といっても良く慣れた道なので地図も持たず、タンクバッグだけくっつけて軽やかに出発です。 あ、カメラはシート下に押し込んでいますけどね。 実は鳥取砂丘はバイクで5,6回、クルマでも2回訪れています。 ウチからは片道100qほどの距離なので、割と定番のツーリング先だったりします。 なぜか一度もツーレポには登場していませんが(笑)。 そんなわけで、地図なんか持つ必要はないのです。 さて走り出した4月中旬の午前10時。 気温は20℃以上。 革の上下を装備しているので信号待ちだと既に汗ばんできます。 とはいえ国道373号を北上していくと山陰に入るし、川沿いだから徐々に涼しくなってくる。 千種川沿いのこの国道は実はボクの出勤ルートだったりします。 バイクだと走った時のテンションは、出勤時とは大違い。 緩やかなカーブが連続し、信号がない上に非常に流れも速いため、国道ではあるけれど走りやすい道です。 以前レポに書いた“ホルモンうどん”を食べに行かれるなら、オススメのルートですよ。 R373を30qほど走ると中国自動車道の佐用インターへ到る。 そのまま中国道の高架下をくぐり、さらに北上。 かの宮本武蔵の生誕の地と言われる美作市大原町を抜けた先にある道の駅“あわくらんど”で休憩をとります。 休憩をとるほどの距離ではありませんが、今日はゆっくりと走りたいので気持ちを落ち着かせる意味も込めて。 この“あわくらんど”という凄まじい名称ですが、この辺りの地名が英田郡粟倉(あわくら)町ということに由来します。 もちっとマシなネーミングはなかったのかと疑問に思う春の日。 |
ジョージアはエメラルドマウンテン、これ |
道の駅での一場面です。 後方に写っている3台のスーパースポーツは、この後行く先々で何度か遭遇しました。 オーナーとはお会いできませんでしたが、全く同じルートを通っていたようです。 一服後、再出発します。 ここからは志戸坂峠道路へ入ります。 この路線は10年以上前に出来R373のバイパスで、将来的には鳥取自動車道の一部として共用されるそうです。 この自動車道が全線開通すれば山陽自動車道から一気に鳥取市までアクセスできるようになる。 今は部分的な共用なので終点まで無料で走れます。 バイパスに乗るとすぐに“志戸坂峠トンネル”へ入る。 まだ十代の頃、出来たばかりのこのバイパスを友人のロータリースポーツでドライブしたことがありました。 ボクはまだクルマの免許は持っていなかったので、颯爽とFDを駆る友人がとてもオトナに思えたものでした。 カーブを曲がる時はあまりの横Gに、『きっとコロサレル』と思いましたが。 バイパスとはいえ暫定開通の路線です。 片側1車線の対面通行なのでそれほどスピードを出すこともなく、クルマの流れに従ってゆっくり走ります。 06年あたりに走った時はバイパスは15qほどで終点だったのですが、現在はずいぶん先まで延長されているようです。 走っているとドンドン街灯や標識などが新しくなり、開通したのがつい最近であることが分かります。 路面のアスファルトも高機能舗装が施され、タイヤによる荒れも皆無だ。 帰ってから調べてみると、智頭南ICから智頭ICまでの共用が始まったのが1年前の2008年3月。 智頭ICから現在の終点河原ICにいたってはわずか1ヶ月前に開通したばかりなんだとか。 新しいはずです。 パーキングエリアもまだ設備が少なく、トイレしかない場所もありますし。 真新しい駐車場のあちこちにタバコの吸い殻が散乱しているのは、さすが姫路ナンバークォリティ。 (このあたりは岡山県だけど、兵庫からのクルマの方が多い) バイパスは一車線だけどわりと流れも良く、終点“河原IC”まではさほど時間を要せずに到着。 このインターを降りると鳥取市は目前です。 ちなみにこの先も現在進行中でバイパスの高架工事が行われています。 あと2、3年のうちに鳥取市まで到達しそうですね。 で、バイパスを降りるとそのまま岡山〜鳥取のメインルートである国道53号に出る。 出たは良いのですが道路脇に『砂像フェスティバル開催のため渋滞中。迂回路はこちら→』といった内容の立て看板が。 迂回路を提示すると結局そっちが混みそうな気もしますがね…。 とりあえず看板に従いR53をすぐに右折、県道32号(のはず)へ入り迂回路を走ることにします。 県立八頭高校の辺りだったかな。 地図がないので良く分からん。 で、道なりに進む。 十字路には所々に上述の立て看板があるから特に迷うこともありません。 ごく普通の市街路をごく普通に走ります。 20分くらい走ったか。 県道はR53に並ぶ鳥取の大幹線、国道29号へ合流しました。 R29は兵庫県の姫路から鳥取市へ向かうメインルートです。 地図で見るとちょうど“逆Vの字”を描くように、R53とR29が鳥取市から伸びている。 こちらは兵庫最高峰“氷ノ山”の麓を抜ける超快適路線で、姫路のライダーお気に入りのルートのひとつです。 帰りはここを走って南下しよう。 R29に入ってすぐのコンビニで昼食を買う。 特に腹が減ってたわけじゃないけど、独りツーの時はやたらコンビニや道の駅で停まって、G3を眺めるのが好きなんだ。 ええ、ただのhentaiなんですが。 バイクで走るだけで絶頂を迎えますが、何か? で。 ←? コンビニでハンバーガーをかじってると営業車に乗ったおじさんが話しかけてきた。 『僕も昔バイクに乗っててね〜』 独りで走ってるとしばしばこういう昔ライダーに親近感を持たれることが多い。 ボクもバイクを降りたらこうなるだろうな。 おじさん曰く、『もうちょっと走ったらモスもマックもあるのに…』 あちゃあ、コンビニの不味いハンバーガーよりはマクドの方がずっとマシだった。 でも暑いくらいの陽気の中、革のフル装備でファーストフード店なんかに入った日にゃあ…。 接客の女の子がドン引きするだろうしなあ。 あ、関西人はドナルドの子会社を“マック”なんて気色悪い呼び方しません。 マックはリンゴのパソコンとマック鈴木で十分です。 ちなみにマクドは“マク↑ド”です。 けして“マクド↓”ではありません。 ちなみに姫路は“ひめじ”です。 けして“ひ↑めじ”ではありません。 フラットに“ひ め じ”です。 で。 鳥取砂丘に到着。 ←ええええええぇ |
青い空、白い砂、かすむ水平線 |
実際の所、29号に入ってしまうと砂丘まではほんの10分くらいの道のりだったんだけどね。 強引な端折り方に惚れ惚れすることが多い今日この頃。 一枚目の写真に写ってる3台のスーパースポーツの姿も駐車場にありましたね。 絶好のツーリング日和です。 黄砂が飛んでて空がちょっとかすんでいますが、スッゴイ晴天です。 ここから海岸まではおよそ1qくらいあるんじゃないかなあ。 最大の東西幅は16qにも及ぶというから、砂地というよりはもう砂漠レベル。 砂像フェスティバルの影響もあって、観光客はとっても多いです。 |
この辺にジンバ・ラルの息子が潜んでる |
だいたい元気良く全力疾走で砂の斜面を駆け上っていくのは子供です。 ゲンナリしながら息を切らして足を引きずっているのは、だいたいお父さんかボクのようなフル装備の単車乗り(笑。 何で革パンなんて履いてきたんだ…。 汗でレザーが貼り付き、気色悪いのなんの。 ハードゲイ丸出しです。 上の写真はちょっと補正が効き過ぎて空の色がウソっぽいけど、砂の色はこれが実物に一番近いかな。 粒子が細かくてサラサラで、素足で歩くととっても気持ち良さそうです。 実際ほとんどの観光客はシューズを手にして、快適そうに歩いていましたが。 蒸れる足を引きずっているのは、だいたい革ブーツの単(ry。 数年前、某大学のアウトドアサークルが、この美しい砂面にデカデカとラクガキを施して世間の強い批判を浴びました。 砂丘は海風によって作られる風紋も有名で、これを目当てにしているアマチュアカメラマンも多いのです。 砂の上とはいえ、ラクガキはすぐには消えませんし、しかもこのラクガキは全長50メートルもあったらしんですよ? 景観を安易に壊しておきながら、アウトドアサークルを名乗るなんてちゃんちゃら可笑しいわい。 所詮はサークルの名目で交尾することしか頭にないおさるさんたちですか、そうですか。 最近どうも口が悪いここの管理人。 なお、写真の奥の辺りはかなりの傾斜で、丘陵状になっています。 加えて、すぐ側の日本海から吹き付ける風がけっこう強いためスカイスポーツの愛好家も多い。 前述のようにボクは何度かここを訪れていますが、ほとんどの場合パラグライダーの練習を目にすることができています。 そんなわけで本日も。 |
格好良すぎ |
と…飛んでる場合かー…!? え?いや… と…飛ん… ズビー(ツッコミ) 最近パクリネタばかりな、このモーターライズド・なんとかというサイト。 元ネタ分かる人がいるのかはなはだ疑問です。 それにしても優雅な姿。 グライダーというから、ス〜っと滑空していくのかと思いきや、方向転換やホバリング(?)など自由自在。 空中に静止してブランコみたいにぶらぶら揺れてたりして、もうめっちゃ気持ち良さそうなんです。 世界最速だ、大排気量だ、最大トルクだなんてワイワイ言ったところで、空には勝てんな。 水上バイクとモーターボートは体験したことだし、いずれはスカイスポーツにも挑戦してみたいです。 陸海空、全制覇、これ最強。 しばし目前を華麗に飛翔するパラグライダーを見物した後、砂漠を後にします。 |
ウマです |
タイトルにあったラクダには遭遇できなかったので、代わりに馬車の動力源を撮っておいた。 実際、砂漠だけあって、本当に観光用のラクダも飼育しているんですよ〜。 おウマさんの華美なハーネス(?)がもっと地味なら、より牽引しやすいなどと言うリアリズム丸出しの子供がいたが。 夢のないことを言ってはいけません。 それでも家族連れが何組も楽しそうに乗っていましたね。 で、目的の砂象フェスティバル会場へ向かおうとしたんだけど。 会場周辺には駐車場が無く、今停めている場所からは2q近く離れていることが判明しました。 すでに砂漠歩きで体力は3分の2くらいまで減少しています。 ←わりと残ってる それにフェスティバルの当日券が1300円という法外な価格だったため、一気にモチベーションが低下した。 ま、このサイトでは良くあることです。 そんな(どんな?)わけで鳥取砂丘を後にし、兵庫方面へ向かうことにします。 汗もかいたことだし、温泉に浸かろうと思っているのです。 砂丘を出てすぐに山陰一の大幹線、国道9号線に入ります。 少し走ってから路肩のスタンドで給油。 今日はそれほど飛ばしてないのでけっこう燃費が良く、リッターあたり20qは走ってるようです。 これが高速で回すと半分に激減するんだが…。 R9号を東へ20qほど走ると再び兵庫県へ戻り、さらに10qほど走ると目的地である“湯村温泉”に到着となる。 本当は途中でR9を曲がって国道178号を走りたかったのですが、温泉を優先しました。 あ、温泉を優先ってダジャレじゃないですよ、温泉を優先って……。 … … … … … … … 温泉を優先ですってーーーーあ〜っひゃっひゃっひゃハアハア…ああ可笑しい。 取り乱しました。 ちなみに178号とその枝道は、豪快なリアス式海岸の崖上を曲がりくねって抜ける好ロケーションです。 国の天然記念物級の奇岩や洞門が幾つもある。 この間走った和歌山の太平洋沿いも良いけれど、ここの日本海側もそうとう格好良い。 もう7,8年くらい走ってないなあ。 実にボク好みの道なんだけど。(分かるよね、この意味) すでに午後1時を回っているし、あまり遠回りするのもな〜と思い、そのまま温泉方面へ。 ちなみにここ湯村温泉の地名は“兵庫県美方郡新温泉町”と、そのまんま。 新、というのは平成の大合併で町名が変わったためです。 合併前はというと、これまた“兵庫県美方郡温泉町”と、ストレート。 兵庫では有馬温泉、城崎温泉に次いで有名で、アクセスが悪いにもかかわらず、阪神圏からの来客も多いんだとか。 町名がこれだから、公立の小中学校はもちろん温泉小学校に温泉中学校。 医療機関は温泉病院。 正確にはちょっと異なるそうだけど、なんか地域密着って感じで好感がもてる。 |
和の風景はこうでなきゃ |
湯村は城崎のように外湯が何件もあるわけではなくて、小規模の旅館が数軒建ち並ぶこぢんまりした町並みだ。 ひなびた昔ながらの温泉街の雰囲気が漂っています。 以前と比べると橋が綺麗になっていたり、中央の広場に立派な休憩所が建ってたりと、少々感じは変わってたけど。 やっぱり情感たっぷりだ。 こういう街並み大好き。 で、温泉街の中央にあった共同温泉に入ろうかと思ってたのですが。 建物はあるのですが、どう見ても営業している様子がありません。 あっれ〜おかしいな…。 閉鎖されてしまったのか。 仕方なく他の湯屋を探す。 すると看板に“薬師湯”の文字があったので狭い路地をG3でそろそろ走り、看板の指し示す方向へ向かいました。 見えてきたのは新築らしき綺麗な共同風呂。 入り口には確かに“薬師湯”とあります。 |
肝心の建物が写ってない… |
建物は切妻造りと唐破風を合わせたようななかなか立派な外観で、新築間もない様子。 これなら気持ち良く入浴できそうだ。 とはいえ、個人的にはボロボロの古風呂なんかのほうが情緒があって好きなんだけど。 その点、閉鎖されてしまってた先ほどの共同風呂は古びてて感じが良かったんだなあ。 ところが帰ってからこのレポートを書きつつネットで調べてみてビックリ。 この“薬師湯”こそが例の閉鎖された共同風呂だったんだわ。 つまり移転のため新築されたということらしい。 これがつい1年前だというからさらに驚きました。 駐車場はクルマが2,30台は停められそうなくらいに大きく、入り口には発券所もある、きちんとした造りの物。 G3を停め発券ボタンを押す。 出ない。 押す。 出ない。 押す、押す、押す押す押す押押押押押… … … … … … 出ない、駐車券が出ない。 げげっ故障か。 『何かあった時は押して下さい』と書いてある非常ボタンを押すと、スピーカーから女の人の声が。 『あ、バイクはそっちには入れないから、表の広場か軒下にどうぞ〜』 ぬあ、見えとんのやったら早く言ってくれ(笑。 ボタン連打したボクがアホみたいじゃないですか。 何はともあれ、駐車料金は払う必要がなかったのが嬉しい。 クルマも2時間以内なら無料だそうですよ。 で、入り口のド目の前に停めさせていただいたのが上の写真です。 温泉はとっても気持ち良かったです。 ちゃんとかけ流し方式だったし、何より新築だけあって内部も本当に綺麗でした。 立派な排煙装置の付いた喫煙所やくつろぐための畳スペースも完備されてて、快適そのもの。 惜しむらくは石鹸やシャンプー類の備え付けが無く、全て販売型式だったことと、ドライヤーまでも有料だったこと。 前の古い浴場の時代には石鹸なんかは常備されてたはずなんだけどな…。 まあ新築した以上、元を取らないといけないのでしょうし、こればっかりは部外者がどうこう言えるはずもありません。 で、入浴後。 受付の女性に『散策したいからバイク停めてて良いですか?』と尋ねたところ快諾してくれたので、温泉街を見物する。 この“薬師湯”から湯村温泉の中心部まではわずか100メートルほどです。 オーナーが散策中、G3はハンドルに濡れたタオルをかけられ、物干し台代わりに使われるという羞恥プレー。 いやあスマンスマン。 |
もう少し寒いと湯煙が綺麗なんだが |
これは湯村温泉中心部の“荒湯”。 コンクリートの格子にビニール紐が掛かってるでしょう? この先にはネットやカゴがぶら下がってて、観光客や地元の人が卵や野菜をそれに入れて湯壺に浸けてるのです。 すぐ側の土産物屋でも生卵が売られています。 この荒湯は100℃ほどの高温のため、しばらく浸けておけば本物の温泉卵が食べられるって寸法。 もちろん卵を持参すれば無料で利用できます。 そういえば湯村温泉にはもう何度も来てるのに、この温泉卵は試したこと無かったなあ。 いつか試そう。 (独りでこれをするのはけっこう恥ずかしい) |
川の端にあるのは足湯 |
チューリップが咲いてたりしてめっきり春らしい。 ※作中は4月中旬です 写真の右の河原には無料の足湯が設けてあり大盛況。 手前の方にも、もうちょっと備えてあります。 家族連れだけでなく、アベックも多いためトヨさん発狂寸前。 それはさておき、この河原近辺は夜になるとライトアップが行われていたりしてなかなか良い感じです。 二十歳の頃、友人と初めて来た時は真冬で積雪もあったから、それはもう美しい街並みでしたね。 |
ザ・日本の温泉街 |
この川には何匹も巨大な鯉が泳いでいました。 美味そうだ。 にしても温泉地に行くと心底実感しますが、こういう風情のある町並みにライダースファッションってとても不釣り合い。 本人はかなりイカしたバイク乗りを気取ってるつもりなんだけど、よそ様から見れば奇怪に写ってるだろうな(苦笑。 汗ばむ陽気で半袖の人も多い中、レザーの上下ですもんね。 肝心のバイクは離れたところに停めてたし。 北斗の拳のコスプレだと思われてそうで泣けてくる。 昼下がりの直射日光に加えて効能たっぷりの温泉上がりときたら、そりゃあもう暑いのなんの。 滝のように流れ出る汗で、レザーパンツが肌にまとわりついてきます。 特に股間のウェットぶりといったらもう、今度画像をUPして差し上げたいほどです。 脱水になってはかなわんし、今回のツーの目的は済ませることができたので、そろそろ帰路につくことにしましょう。 帰りはR9号をまず東へ向かう。 温泉町を出てすぐに春来峠を越えるんだけど、この辺りは著名なスキー場があったりするR9の最高所です。 登坂車線のある広い国道を一気に登り切り、そこから急勾配を下っていく感覚は、ちょっとしたジェットコースター気分。 昔行った長野や岐阜のアルプス周辺の峠越え感覚とちょっと似てます。 また、この辺りは兵庫でも有数の豪雪地帯なので、除雪の必要性から路肩はかなり広い。 路面も整備されており交通量も比較的少ないため、結構ハイペースで走れる。 そのまま東の豊岡市まで走っても良かったのですが、あの辺は少々流れが悪いのでショートカットすることに。 ハチ高原の麓にある巨大なループ橋をグルリと下った先で、よく分からない農道に入ります。 相当マニアックなルートなんだけど、以前走ったことがあるから見覚えがあった。 これがまた、ひどい荒れ道で。 ワクワクしながら走りました(笑。 ヘアピンカーブばかりのつづれ織りで、路面はガタガタ。 落ち葉も酷く積もってて、表面には苔も生えてたりして。 ほとんど林道級です。 写真を撮れなかったのが悔やまれますが、後で確認したところ県道48号線辺りだったらしい。 県道をクネクネクネクネ走った先、養父市大屋町で国道29号に合流します。 上の方でも書いた姫路〜鳥取の主幹線だ。 この近くの戸倉峠の茶屋では(多分県内では)有名な“滝流しそうめん”を食べることができます。 この“滝流し”は本物の渓谷の上に30mほどの樋を渡して、文字通り滝のようにそうめんを流すという豪快な物。 樋は何十本も並べられているので、一斉にそうめんが流されると本当に白糸の滝のように見える。 … … … … … なんだけど。 一般的に流しそうめんっていうのは樋のあちこちに皆で仲良く陣取って、 ワイワイ騒ぎながら流れてくる麺を上手くキャッチするのを楽しむっていうシステムだよね? ここの流しそうめんは渓谷を渡すというムチャな構造上、それができません。 つまり流れてきたそうめんは樋の端に置かれたザルがキャッチするわけで、流す必要性が(ry。 しかし名所としては非常に面白いので、もう少し暑くなればどなたか一緒に行きませんか? 周辺は走りにももってこいですから。 茶化して書きましたが、麺はあまりにも有名な地元兵庫の“揖保の糸”だから、味は保証しますよ。 といってもボクも一度しか行ったことないのですけどね。 うーむ、しかし今回のツーとは全く関係のないことにばかり脱線するな。 以下略。 R29をかなりのハイペースで走り、どんどん南下。 途中の“引原ダム”は水量が少ない時は、湖底に沈んだかつての遺構が現れます。 子供の頃スキーへ連れて行ってもらった時は、いつもここでダム湖を見物してたものです。 おっと脱線脱線。 途中、宍粟市の道の駅“はが”数q手前のところで工事による車線制限のため、いったん停車。 仮設信号が変わるのを待っていると、後方で『ボウゥン!』という野太いサウンドが! Kawasaki水冷4気筒の猛々しいエグゾーストノートだ。 排気量はボクのG3の3倍はある。 ミラーを良く見ると金色の見事なフロントフォークが付いていました。 (く、来るなよ…。) 心の中で祈りながら信号が青に変わるのを待つボク。 1分ほど待ったか。 デジタルのカウントダウンがゼロを差し、青色のLEDが煌々と灯った。 『ガォン!』 後方から野性味あふれる咆吼が聞こえる。 イクゾー。 ←あまりやる気のない管理人 プワーンと甲高く回してスタートダッシュするのは趣味でないし、そもそも敵いっこないので、ゆっくりと加速していく。 後の大型は煽るでも離れるでもなく、適度な車間を保ってついてきている。 その様が実に堂に入ってて、バックミラー越しでも格好良く見えた。 徐々に加速していく。 折り返すような細かいカーブは苦手だけど、アクセルを開けながら曲がるようなRの緩いカーブは大好物。 加えて戸倉峠以南は緩やかな下りです。 強力なストッピングパワーを生かせば、大型車相手でも十分に渡り合える。 はい、渡り合えませんでした。orz 速いのなんの、あの黄金フォーク。 どう考えても後の走行妨害をしているように思えてきたので、道の駅“はが”に入りパスしてもらう。 『ブォアアアァァァン』とかっ飛んでいく金色フォーク。 ありゃあ速いわ。 ほんと、上には上がいるものだ。 感心しながら、せっかく道の駅に入ったことだから缶コーヒー片手に休憩することに。 一服後リスタートします。 その後は大人しくR29を走り、やがて“たつの市”へ。 この辺りの道の駅でも、最初のスーパースポーツの方々を見かけましたね。 全く同じルートをたどっていたのかも知れません。 平成の大合併で旧龍野市から現たつの市となった同市ですが、前述の“揖保の糸”のメイン生産地だったりします。 また、薄口醤油の代名詞“ヒガシマル醤油株式会社”の所在地もここ、たつの市です。 おっと脱線脱線。 ここまで来れば自宅はすぐそこです。 たつの市内で国道179号、県道5号線と順に乗り継ぎ、しばらく西へ進めば我が家へ到着。 ちょうど17時頃の到着となりました。 あとで地図を見てみるとグルっと山陰を回ったため、思ってたよりも走行距離が伸びてました。 ツーリングというよりは近場に走りに行くような気持ちで、気がついたらちょっと足を伸ばしてた、的なノリでしたが。 実際には兵庫・岡山・鳥取と三県に渡って走ってたんだなあ。 ボクの周辺はあまり走れる場所に恵まれませんが、県北の方は本当に走りやすいということを再認識できました。 西播のライダーなら一度は走る定番ルートでもありますからね。 皆様も是非一度、最大の砂漠を訪れてみて下さい。 にしても今回写真が少なかったな…。 今回の走行距離 :270q |
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