この春、専門学校を卒業したボク。 3月末から病院勤務が始まる予定だったのですが、いろいろありまして4月初旬までヒマが出来ちゃいました。 せっかく車検も久々に通した事だし、これはツーリングに行くしかあるまい。 ちょうど卒業旅行もまだでしたので、それも兼ねて行ってみようかと。 実は3月初旬にも九州ツーリングを企画していたのですが、上記の仕事開始時期との兼ね合いでキャンセルせざるを得なかったのです。 一度断念した九州旅行が意外な形で再浮上してきました。 そうとなれば話は早い、急ピッチで旅の準備を開始する。 そういえば前回の九州ツーリングは3年前の05年3月、前々回は6年前の02年3月でした。 ちょうど3年おきに九州に行っている事になる。 この次は11年3月という事になるのかな?アナログ放送中止の年だが(笑)。 前回九州を訪れた際は数ヶ月前から準備を開始していたのだが、今回はわずか数日前。 ルートや宿泊の予定は後回しにして、真っ先にフェリーの予約を取った。 利用するのは前回、前々回と同様に神戸〜新門司間を結ぶ阪九フェリーだ。 日程はとりあえず1週間とし、翌週の同曜日の上り便と往復で予約を取った。 これなら3月中の利用という事で学生割引が可能なのです。 各社共に様々な割引特典があるが、阪九フェリーの場合往復共に2割引きとなる学割が最もお得です。 ただ客室は雑魚寝の相部屋しか利用できないんですけどね。 ヤフオクなどで株主優待券などを入手できれば4割程度の割引で乗船できるのですが、今回は急な予定だったので間に合わず。 株主優待券は繁忙期にはなかなか入手できませんしね〜。 フェリーの予約をしたのは出発のわずか3日前。 というよりも、ネット予約だと最短でも3日前からの予約しかできないのですが。 バタバタしていたので宿の手配は結局出発まで出来ずじまい。 加えてバイクの整備もほとんど出来ませんでした。 可能であればキャブセッティングとオイル交換くらいは済ませておきたかったのですが、少々時間が足りませんでしたね。 そしてあっという間にツーリング当日。 そそくさと準備をして出発します。 例によって手荷物はタンクバッグひとつだけ。 着替えはほとんど持たず、3日分の下着とTシャツくらい。 下着くらい旅先で手洗いすれば良いし、その気になれば3〜4日くらい着替えなくても大丈夫だろうと(それはどうだ?)。 ルートはいつもどおり国道2号線を東に向かい、たつの市からは太子〜姫路〜加古川バイパスをひた走る。 このバイパスは2000年頃に無料化されたので、神戸・大阪方面へのアクセスには欠かせないのですが、事故が多い事でも有名。 姫路市に入った辺りの夢前トンネル付近では、ギャグでも何でもなく本当にほぼ毎日事故が発生しているので要注意。 明石からは第二神名道路に入り、さらに神戸市須磨区からは阪神高速へ。 途中でいったん阪神高速神戸線を降りて湾岸線に乗り換え、メリケンパークやハーバーランドを横目に六甲アイランドを目指します。 阪神湾岸線は3車線ほどのほぼ直線で交通量も少ないため、ちょっとG3にムチ打ってスロットルを大きく開けてみた。 最高速付近でフケきっていない感じに加え、アクセルを開けると1/2から3/4付近で大きく息継ぎする。 開け方によってはまるで加速せず、その場で失速しそうになるため、あまり気持ちの良いセッティングとは言えません。 九州は山が多いのでちょっと不安だ。 最近キャブセッティングに行き詰まりを感じておりまして、正直どういう方向に持って行けばよいのやら見当も付かない状態なのです。 俗に言う“ドツボ”ってやつ。 余裕が出来ればショップに依頼してきちんとセッティングしてもらおう。 今回は壊れなければいいや。 閑話休題。 湾岸線を数分間走り、魚崎(?)の料金所で停止して財布を出そうとすると『バイクはタダやで!』とおじさんのありがたいお言葉。 これくらい2輪車が優遇されれば、バイク業界はもっと活気づくんでしょうけどね。 アイランド大橋をくぐって、六甲アイランドに上陸。 前回はポートアイランドと六甲アイランドを間違えるという兵庫県民失格の大失態を演じましたが、今回は迷うことなく到着です。 実家からの所要時間はおよそ2時間。 18時半の出港まではかなり時間があるので、しばらく港を散策したり一服したりして時間を過ごす事にします。 |
2時間前には到着 |
ボクの他のバイク乗りは、写真左のSR、スティード、Vツインマグナの3台のみ。 SR氏は実家から九州の下宿先に戻るという学生さん。 春休みにしてはバイクの数が少なく、ちょっと寂しいなあ…。 フェリー乗船前に見知らぬ人と情報交換するのってけっこう好きなんですが。 時間が早いせいか乗用車レーンに並んでいるクルマも少なく、チケット売り場も閑散としていました。 夏場なんかだと、波乗りする学生の団体がいたりして華やかなんだけどね。 今回もネット予約のため、乗車手続きは窓口で予約番号を伝えるだけで簡単に終了。 排気量確認のため車検証の確認が必要な場合がありますので、事前に用意しておきましょう。 今回は口頭で排気量を確認されただけで、車検証の提示は求められなかったけどね。 |
瀬戸内航路でもわりと巨大 |
かなり大きいので全景をとらえる事が出来ませんでしたが、それでもかなりの壮観です。 船名は失念しましたが(笑)、瀬戸内航路では最大級の船舶だそうです。 波が穏やかな瀬戸内である事もプラスして、航海中の揺れはほとんど気になりません。 駐車されているクルマの中にはナンバーのない登録前のものもあったりして、係員がせわしなく積み込みをしています。 擦ったら賠償しなくちゃいけないし、迅速に積み込まなければいけないし、ストレスのかかる仕事だろうな。 |
なんという格好良さ |
こちらは降車口。 乗車の際はこれと反対側の後方からスロープを伝って乗り込みます。 画像だとスケール感が伝わりにくいかも知れませんが、船首がガバッと展開する姿はメカニカルであまりに格好良すぎます。 これを見て燃えない男がいるのか? ちょうど木馬の中央カタパルトがこんな具合だったっけな。 ちなみに、徒歩の乗船客や4輪の同乗者は写真左のタラップから乗り込みます。 写真を撮ったり一服したりして1時間ほど過ごした後、待望の乗船開始の放送が流れました。 係員の誘導に従って車列の一番前まですり抜けて合図を待ちます。 例によってバイクは一番初めに搭乗する事が出来るので合図され次第スロープを伝って船内に入ります。 スロープや船倉は濡れていて滑りやすいので、注意して乗り込みましょうね。 船倉にG3を停め、後の事は作業員にまかせて早速客室に向かいます。 駐車場となっている1階船倉はとても広く、ともすれば船室への入り口を見落としそうになる。 フェリー初心者っぽいSR氏やスティード氏を先導するように、物知り顔で歩いていましたが…。 本当はボクも少々迷い気味でした(笑)。 船倉から船室までは螺旋状の階段を何段も上るので重いタンクバッグを抱えていると疲れますが、それがまたワクワクする。 今回も利用するのはザコ寝の2等客室。 プライバシーはありませんが、いかにも旅をしているって雰囲気が好きなんです。 |
一体何を目的とした写真なんだ |
小腹が空いたので乗船早々にカップヌードルを作っています。 給湯器や電子レンジが備えてあるので、ラーメンを持ち込む事や弁当を温める事が可能です。 カップラーメンとおにぎりなんて味気ない夕食ですが、船内レストランだと高いですからね。 もっとも船内では焼きたてパンなんかも売っているので、そういうものを買えばコンビニ食よりはまともな物が食べられます。 しかし何て面白みのない写真なんだ…。 その後大浴場でゆっくりと汗を流す。 バイクだと一番に乗船できるので空いている内に入浴する事が出来ますよ。 4輪や同乗者の乗船が始まると家族連れで混雑してくるので、早めに入浴しておいた方が良いです。 写真のように毛布を2枚確保しておけば、2等船室の硬い絨毯の上でもかなり快適に眠る事ができます。 また写真を見ても分かるように、ザコ寝の2等船室の場合は奥の壁際をキープしておくと快適です。 入り口付近は人の出入りや足音で落ち着きませんが、壁際なら少なくとも一方は気兼ねなく寝返りできますから。 もっともボクはどこでも寝られるので、ザコ寝のプライバシーがどうのと言えるほど繊細な作りじゃありませんが。 |
暮れゆく神戸港 |
入浴後は火照った体を冷やすためにデッキを散策して神戸の町なみを眺めていました。 お酒を飲める人ならこの夜景を見ながらビールを開けるのも良いでしょうね。 そろそろ日が暮れ始め一般客の乗船も始まりましたが、やはりかなり空いています。 ボクの入った2等船室の一画もガラガラで、他には巨大なバックパックを持ったおじさんが1人だけでした。 他のスペースも家族連れが何組かいる他はわりと空いていましたね。 前回は運動部の団体のどんちゃん騒ぎのおかげで深夜まで寝付けませんでしたが、今回は安心して寝られそうです。 残念ながら他のバイク乗りの人達は別の区画に行ってしまったようで、乗降時以外に合う事はありませんでした。 いろいろお話ししたかったんだけどな。 その後は船内を見て回ったりテレビを観ながら時間を過ごしてた。 しばらくすると『まもなく明石海峡大橋を通過します』とのアナウンスがあったのでカメラを手にしてデッキに上がる。 |
明石海峡大橋(神戸側) |
まだ時間が早いので運良くライトアップされた大橋を見ることが出来ました。 暗闇に浮かび上がる姿は美しいですが、特に直下を通過する際は構造物の密集感に圧倒されます。 圧倒的じゃないかっ!? この半月ほど前、タンカーがこの海域で事故を起こして海苔やイカナゴなどの漁業に甚大な被害をもたらしましたが。 今日の明石海峡は穏やかで、ときおり漁船とおぼしき小型船が行き交う他は船舶の姿も見えません。 なお、写真奥の夜景は須磨と明石の町並みです。 |
なんかいまいち |
反対側からもパシャリ。 画像補正を加えると変な具合になっちゃいました…。 夜景が上手く撮れるように腕を磨きたいところですが、カメラに関してはまるで無知なので難しいところ。 もうちょっと綺麗な写真が撮れば大きな画像をツーレポに載せられるんですが。 大橋をくぐる際は橋桁が本当に頭上すれすれに接近して見え、煙突辺りが接触するんじゃないかって思ってしまう。 実際には橋桁と船のクリアランスは十分にあるんだけど、つい肝を冷やしてしまいます。 今日の瀬戸内は穏やかな凪で、本船のエンジン音以外は聞こえません。 真っ暗な波間を眺めていると吸い込まれそうで少々恐いですが、冷たい海風に当たりながらデッキで夜景を眺めるのもオツなもの。 とはいってもせっかく風呂で暖まったのに湯冷めしては今後の旅に差し支えるので、早々に就寝することにします。 新門司港着は明朝AM6:30の予定。 ゆっくり休んで明日以降の体力を養生することにしましょう。 明日は長崎方面だ! 本日の走行距離 94q 2日目:新門司〜長崎〜五島 |
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