九州ツーリング5日目。 残すところもあと2日となってしまいました。 少々寂しい気がすれば、走り足りない気もする。 あと2日でどれだけ走れるかが問題です。 それ以前にこのツーレポが完成するのかという重大な問題も残されているのだが。 霧島神宮前ユースの朝も早かった。 AM5時半に起床すると、ちょうど(仮)伊藤くんも目覚めたところだった。 顔を洗って朝風呂を浴びて部屋に戻ると、すでに彼の姿はありませんでした。 きちんと挨拶できなかったのが心残りですが、ある程度距離感があるのもユース利用者の良いところです。 初対面であんまり馴れ合ってても妙な感じだし。 確かあと1日鹿児島を走り回ってから、志布志港発のフェリーで大阪に帰ると言ってたっけ。 どうか楽しい旅を! さて、ボクはというと、宮崎ミーティングの開始時間までかなり余裕がある事だし、ゆっくり天気予報なんかを観たりして過ごす。 残念ながら石原良純氏の天気予報は観られなかったです。 こりゃ、今日は快晴だな。 今日は宮崎ミーティング終了次第、阿蘇まで走りきるつもりです。 これは翌日以降の天気予報があまり良い結果でなかったため。 天気が崩れる前に阿蘇まで走り、明日は阿蘇周辺を見て回ろうと思っています。 昨夜買っておいたパンをかじりながら今日のルートを思案する。 (仮)伊藤くんの話では高千穂からここ霧島までの国道は想像を絶する山道だったので、止めておいた方が良いとの事。 止めておけと言われると走りたくなるものです。 彼はアメリカンだったので、G3ならあまり苦労せずに走れるんじゃないかと思ったり。 ただ地図を見る限り果てしなくクネクネ道が続いており、3〜40qくらい給油所がなかったりするので、ちょっと考えものだ。 マップルにも“急勾配・急カーブの1車線”、“自販機すらない”、“他のルート要検討”などと挑発的な文句が並んでいます。 それは走れというフリだな。 とりあえず国道445号、265号、501号あたりを候補に挙げ、厳しければ高速で戻る事も視野に入れる。 全て3桁酷道なあたり、自らの強いマゾヒズムを感じるぜ。 |
今日も快晴 |
奥に見えるVTR250もユース利用者のようですが、オーナー氏には会えず終い。 広島ナンバーでしたが、どういうルートを走っているのか聞いてみたかったなあ。 ユースを発ったのはAM8時半。 ミーティングの開催される都城市まではわずか30q足らずなので、焦らず余裕を持って走ろう。 |
霧島神宮前 |
木々がいかにも“植林しました”という人工林でなく、原生林の姿を保っているのも神話の森らしくて良いです。 ここ霧島神宮の主神はニニギノミコトだとか。 昔読んだ大国主(大黒様)をモデルにしたマンガ“ナムジ”を思い出します。 これはガンダムのキャラデザをつとめた安彦良和氏の書き下ろし作品なのですが。 一貫して歴史作品という形をとっている事が特徴で、神話にありがちな超常的な現象を極力省いて書かれています。 大国主を主人公にした大河ドラマと言うべきか。 このマンガでニニギは安彦作品に良く登場する二枚目(シャアが分かりやすい)として描かれ、強い存在感を放っていました。 確か主人公のナムジのライバルという立ち位置だったように思いますが。 実際の神話では大国主とニニギノミコトに接点はなかったんじゃないかな。 はい、いつもの閑話休題。 |
サクラサク |
霧島神宮付近は市内よりもやや標高が高いそうですが、それでも桜が開花していました。 7〜8分咲きというところか。 あと2日もすれば見頃になるでしょう。 少々肌寒いですが都城市までは距離が短く、後は標高が下がっていくはずなのでカッパは着込まずに出発。 昨日flowerさんから市内まで最短だとお聞きしていた県道31号線をゆっくりと流す。 桜だけでなく、路肩や畑に菜の花が揺れていたりしてとってものどか。 もう春真っ盛りです。 31号線はほとんど信号もなく快走できます。 土曜という事もあり市内が近づくと混雑する事も予想していたけど、ほとんど混む事もなく都城市入り。 一昨日の雨中走行で泥にまみれたG3を洗車すべく、コイン洗車場を探しながらトロトロと走ります。 昨日偶然遭遇したflowerさんのZRX倒立号のあまりの美しさに気後れし、とりあえず泥くらいは落としたかったのです。 そうしているうちに県道はJRの高架をくぐり、九州東の大動脈国道10号線に合流した。 (国道沿いなら洗車場あるかな…?) 携帯で時間を確認するとまだ9時半にもなっていない。 とりあえずゆっくりと市内を走って洗車場を探します。 しかしこういう時に限って見つからない。 このまま進むと集合場所に着いてしまいそうなので、ひとまず国道沿いのセルフスタンドに入り給油する。 セルフならウエスなどを常備しているし、使う時もそれほど気兼ねしなくて良い。 燃料はさほど減っておらず10リッターも入らなかった。 洗車機の出口付近にウエスが山積みされていたが、勝手に使うのは気が引けるので一応店員さんに一声かける。 『すいません、雑巾借りて良いですか?』 『どうぞ、使って下さいペコリ』 良かった〜、これで少しはマシな姿に戻れます。 本当は泥なんかは拭きあげると小傷の原因になるから、水で流したかったんだけど、贅沢は言っていられません。 ウエスを借りられただけでも十分です。 で、スイングアーム、テールランプ付近、ホイールなど、泥汚れが特に目立つ所を中心に拭きあげる。 大まかに拭いただけでも、ずいぶん見られる姿になったので店員さんに礼を言って出発します。 といってもここからはわずか1〜2qの距離だったので、ほどなくして到着。 集合場所“道の駅都城”は国道沿いにあり、大きな看板も揚がっていたので迷う事はありませんでした。 時刻は9:40、少し早く着きすぎたか。 さすがにまだ誰も来ていない様子なので、引き続き洗車を再開する。 こういう事もあろうかとシート下には常にフクピカを忍ばせているのです。 大まかな汚れは取れているので、フクピカで拭きあげるだけでもかなり綺麗になる。 周りの奇異な視線もお構いなく、せっせと磨く。 中には『おっ、えふしぃあーる付いてるな』と話しかけてくるバイク好きのおっちゃんもいたりして、わりと時間が経つのは早い。 真剣に拭きあげているとじっとりと汗をかいてきました。 やはり霧島よりはずいぶん気温が高いようだ。 それなりに綺麗になったので作業を中断し、日陰のベンチで休憩を取っていると。 『ブォン!』 4ストマルチの派手な排気音が聞こえたので振り返ると、白いZRXが入ってきたところだった。 G3の隣に停車する白いZRX。 手を挙げて挨拶すると向こうも気付いて会釈を返してくれた。 間違いない、今日の参加者だ! 緊張しながら近寄り、自己紹介する。 『初めまして、トヨです。今日はお招きいただき…うんぬん』 『初めまして、しょうです』 昨日flowerさんがいわれていたしょうさんに間違いないようだ。 さっそくお互いの単車の観察会となります。 しょうさんのZRXは、リアショックはT型初期の金色なんだけど、ライトは丸形。 パルサーカバーなどもT型の物だったりするので理由を尋ねると、格安のボロを入手してこつこつ直している最中なんだそうだ。 ボディはピカピカで白に青のグラデーションラインが引かれていてかなりお洒落。 中でも氏のお気に入りという真っ新のストライカーマフラーがカチ上がってて格好良い。 って、バイク乗り以外には『はぁ?』な話ですよね。 これくらいにしておこう。 しょうさんは刈り込んだショートカットや着ている格好良いダブルライダースのせいもあってロッカーっぽい印象。 一見すると精悍なイメージなのですが、話しやすくて丁寧な方でした。 しばらく話していると、『ゴワッ!』とヨンヒャクらしからぬ重低音が轟く。 『あ、たぶんflowerさんですよ』 しょうさんが指さす方向を見ると、真っ赤なZRXが入ってきた。 見まごうなき、昨日お会いしたflowerさんです。 挨拶もそこそこにflower号を舐めるように観察します。 エンジンも載せ替えているという完全なフルカスタム車なのですが、ボディはオリジナルのレッドのままというのが素敵。 これほどまでにカスタムされたバイクはボディも塗り替えられている事が多いのですが。 オリジナルのカラーを維持するっていうところはG3にも共通するコンセプトなので、親近感も沸くし参考にしたい事ばかり。 それにしても凄いカスタム車だ。 ボルトの1本1本まで手抜かりなくイジられているし、スイングアームなどのバフパーツは顔が写るほどに磨き込まれています。 (文字通り、本当に写ります) キャラクターは昨日お会いしたまま、笑顔のさわやかな青年。 しばらく話していたらガスを入れた際、財布の中身が軽かった事を思い出した。 しょうさんとflowerさんに断って、来る途中に見かけた都城駅近くの郵便局へ向かいます。 郵便局の手前で青っぽい単車とすれ違う。 車種までは分からなかったものの、カラーリングはflowerさんのサイトにあったZRXのものと似ていた気がするが。 今日の参加者だろうか。 財布を満たした(?)後、道の駅に戻ると、ZRXが1台増えていた。 思った通り、先ほどすれ違った青い単車だ。 やはりflowerさんのサイトに紹介してあったteku_2(てくてく)さんのZRXだったが、これまたもの凄いカスタム車。 倒立フォークやホイール、スイングアームを他車から流用しつつ、ブレーキ周りやクラッチはベルリンガー!! 実際にこの目でこれを入れているヨンヒャクを見たのは初めてです。 物欲が呼び起こされる。 こちらの単車も美しいのですが、特筆すべくは車体色すら自家塗装で仕上げているという点だろう。 ラインまでしっかり塗り分けられており、まず素人塗装には見えないのですが、塗装屋さんでもないそう。 『いったいどこでこういう技術を学んでくるのか』 とはflowerさんの談。 キャブとマフラーのメーカーがG3と同じなので、乗り味が大変気になる所です。 G3を3台に並べて停車すると、スラッとした青年が笑顔で会釈をよこす。 『初めまして、てくてくです』 『(なんですとーー!!?)初めまして、トヨです。今日はお招きいただきまして…うんぬん』 ハードなカスタム車には似つかわしくない(失礼?)優男。 美しくて直視できない、とはそーさんのお言葉ですが、アイドル風サラサラ髪の美少年。 おじさん、変な気分になるところでした(←!?)。 さらに数分後、『バァン!』とすっごい音を上げながら道の駅をもの凄い勢いで通過していく大型バイクが1台。 flowerさんとteku_2さんが一斉に『ちょ、なんで通過すんねんビシッ』と走り去ったバイクにツッコミを入れる。 (かってに関西弁に変換しています) 話を伺うとどうやらもう1人の参加者、チッグさんに間違いなかったようです。 で、すぐに行きすぎた事に気付いて戻ってきた大型バイク。 スズキのGSX1400というネイキッド最大級の排気量を誇るモンスターバイクだ。 こちらもピカピカに磨き上げられており、綺麗な焼き色の付いたマフラーが付いています。 丸目ライトの上にスクリーンを装備しているのもボクには好感ポイント。 どこかでも書きましたが、昔から丸目にスクリーンやカウルっていう仕様に憧れちゃうんですよね。 極太リアタイヤはかなり端っこまで削れており、オーナーの腕がめっちゃ高い事を示しています。 (flowerさんといい、この人といい、とんでもない所に来てしまった…) 内心焦るボク。 GSXからおりたオーナー氏が一礼して自己紹介。 『どうも、チッグです』 『トヨです。以下同文』 チッグさんはflowerさんやteku_2さんとは少しタイプの異なる感じ。 しょうさん同様に精悍な方で、はっきり言うと強面というくらいなのですが、これがまた九州男児という感じで格好良い。 来るやいなや、『英語って分かりますか?』と携帯の謎の英文メールの解読を試みるチッグさん。 なんでもGSXの海外パーツを購入したものの、謎の英文メールに四苦八苦しているんだとか。 なかなか面白い人物のようです。 実はチッグさんもGSXの前にカスタムされたZRXにお乗りだったとか。 その縁でflowerさんたちともお知り合いなんでしょうね。 クァンタムショックなど垂涎もののパーツが付いていたようですが、残念ながら火事に遭ってしまったそうです。 その無念さは想像するに余りあります。 さらにその後30分ほど経ってからついに岡山から参戦のそーさん登場。 サイトでも良く拝見しているマジョーラカラーのZRXが現れました。 あ、マジョーラというのは俗にいう玉虫カラーってやつで、角度を変えると色味が変化する塗料の事ね。 ちょっと調べてみると、山陽自動車道の岡山インターから宮崎自動車道の都城インターまでは約680q。 時速100qで走り続けても7時間弱、休憩を入れながらだと9時間はかかるはずです。 なによりも凄いのは、そのまま日帰りで岡山へ戻るという事なのですが…。 以前からそーさんのサイトを拝見しておりムチャをする人である事はうすうす感じていましたが、本当にムチャです。 それでも若さゆえか、それほど疲れた様子も見せない元気なそーさん。 以前野生ねこを保護した際、その里親になっていただいた事がありましたが、動物好きの優しい好青年。 良い人オーラがそこはかとなく漂っています。 バイクは必要なんじゃないかと思われる部品すら引っ剥がした超軽量仕様のZRX。 乾燥重量はおそらく170sを切る程で、高い運動性能を匂わせます。 ハイカムを仕込んだばかりのエンジンをブローさせてしまったのは残念ですが。 それでもあっという間に新エンジンに積み替えるという迅速な作業を見せる辺り、DIYもお手のものです。 さて、全員そろった。 今日は長文だぜ。 |
1台も同じ色がいない |
手前から順に、 flower号(ZRX−U:赤) teku_2号(ZRX−U:青ライン) トヨG3号(ZRX−T:ガンメタ) しょう号 (ZRX−U:白ライン) チッグ号(GSX1400:青) そー号 (ZRX−U:マジョーラ) |
反対からもパシャ |
知らない人が見たらこのうち5台が同じ単車だとは気付くまい。 全員集合した時にはちょうど正午を回ったくらいになっており、誰とはなしに食事をとろうという事になった。 flowerさんの話では宮崎はチキン南蛮発祥の地であり、この道の駅でも同メニューが名物なんだとか。 そういえばチキン南蛮って良く名前は聞くものの実際に食べた事はなかったですね。 それにしても暑い。 |
ワイワイと昼食 |
画面左手前から、チッグさん、teku_2さん、flowerさん、右手前から、そーさん、しょうさんの順。 一番手前の空席がボク。 ボクとそーさんはせっかくなのでお勧めのチキン南蛮を、チッグさんは天ぷらうどん、他の3名は天丼を注文。 しばらく待つとそれぞれの料理が到着。 チキン南蛮は鳥の竜田揚げに甘酢をからめたものですが、脇にたっぷりとタルタルソースが盛られているのに驚きました。 甘酢をかけた小魚の南蛮なんかは関西でもよく食べるので、味は何となく想像つきましたが。 タルタルとなるとちょっと想像がつかない。 で、たっぷりとソースをからめて口に放り込むと。 う〜ま〜い〜ぞ〜(←誰?) 甘酢とタルタルのこってり感がたまらなくマッチしています。 なかなか味付けは濃いのですが、唐揚げにもマヨネーズを付けるボクにとって、ド真ん中の味付け。 肉もふんわりしていて甘酢に漬ける事でパサパサ感が全くありません。 『これは、美味いですね〜』 と、そーさん。 走りづめだっただろうから余計に美味く感じるのだろう。 大満足の昼食後、さっそく走りに出る事になった。 teku_2さんが先陣を切りみんなをエスコート。 ついでそーさん、しょうさん、ボク、チッグさん、しんがりはflowerさんが受け持って下さった。 まず都城市内を南に突っ切り、国道10号線から国道222号線へ。 222号は森の中を抜ける適度なワインディングで、teku_2さんの引率が上手い事もあってスムーズに走れる。 前をクルマが走っていたので100%の走りではなかったようですが、倒し方に勢いがあり、高い操作能力を匂わせる。 追随するそーさんもときどきteku_2さんに続いてフッとカーブの先に見えなくなるので、かなり元気な走りのようだ。 しょうさんは免許を取ってまだ1年くらいだというが、なかなかどうして綺麗なライディングです。 宮崎組の荒波に揉まれるとあっという間に上達できるでしょうね。 ボクなんて12年経ってもこの程度なんだが。 1人で走ってばかりだから…。 チッグさんは前が詰まると、『ズバァッ』と野太い排気音を上げて後方から追い越していき、やはりしばしば見えなくなる。 あの巨体のGSX1400を軽々とバンクさせているんだから、とんでもなく速そうだ。 flowerさんは終止しんがりに徹していましたが、分岐点などではスッと前に出てボク達を先導してくれ、面倒見の良さが伺えます。 この時はそれほど飛ばしていませんでしたが、余力のある走りは上級者のそれを感じさせますね。 森の中を走ること数十分、高台のこぢんまりした広場に到着しました。 |
早々に退却 |
flowerさんたちに場所を尋ねたところ、宮崎と鹿児島県境の金御岳という山らしい。 見晴らしは最高に良く、都城市が一望できます。 『夜景も綺麗でカップルも良く来るんですよ〜』 と、なんだか悪い顔をしているflowerさん(笑)←すいません もこもこしたねこ科の生物を見かけるも捕獲に失敗…。 無念だ。 『今日はちょっと人が多いですね…。移動します?』 良くここを訪れているらしいチッグさん、teku_2さん、flowerさんが何やら相談をしている。 この日、画面の手前の方では8分咲きのサクラに惹かれた町民会(?)の皆様がお祭りの真っ最中でした。 カラオケなんかも行われています。 いや、それは別にかまわないんだけど、警備要因としてお巡りさんも1人参加されていたんだよね。 宮崎組の当初案ではこの峠で皆で遊ぶ予定だったそうですが、いくらなんでも国家権力の前でそれはマズイという事に。 これだけ花見客が多いと一般車と衝突する危険もありますからね。 そこで早々に退却し、来た時と同じ隊列で次の場所を目指す。 ちょっとこの後は市内の県道なんかを通ったため、ルートがあやふやです。 地図で確認しながら走ったんだけどな。 で、場所を変えて広い公園に移ったのですが、こちらも桜が咲き誇っており、家族連れが多く訪れていました。 これはマズイという事でさらに移動し、昨日flowerさんとばったり遭遇した道の駅へ向かう。 道の駅霧島までは今朝ボクが降りてきた県道31号線を駆け上っていく。 こちらでは花見客のクルマは少なかったので、公園から20分も走れば到着しました。 それにしてもチッグさんとflowerさん、ボクの後方をツーリング速度でゆっくり走っておられましたが。 上手い人のオーラとプレッシャーがひしひしと伝わってきて、妙な汗をかきます。 道の駅へは15時くらいに着いたのかな。 ようやく広々した場所に停める事が出来たので、お互いのバイク観察やバイク談義を心おきなく出来ますね。 のんびりした春の午後。 |
サクラは可愛い |
昨日訪れたばかりの道の駅ですが、心なしかサクラの開花が早まった気がします。 今日の陽気で勢いづいたのかな。 |
遠景は霧島 |
バイク談義に花を咲かせていると、けっこうな年の爺さんが話しかけてくる。 良く話を聞いてみると、昔はメグロに乗っていたとか、クルマは四駆が最高だ、とかなかなかファンキーなじいちゃん。 母ちゃんを泣かせて趣味に金をつぎ込んでしまった、という典型的なアレっぽい。 70幾つまでパラグライダーを趣味にしていたという超人で、四駆もグライダーの機材を積めるから愛用しているんだとか。 超人というか、ただのヘンタイなんじゃないのか(※ほめてます)。 古希を超えて空を舞える事がそもそも驚異的なんだが。 ずいぶん長い間じいちゃんの話に付き合った後、皆の方に戻ると、そーさんとflowerさんがボクに提案を。 『トヨさん、JOJO立ちして下さいませんか?』 (なんですとー!?) いつのまにボクの特技になったんだ。 しかし内心の動揺を悟られてはタダのJOJO好きだと思われてしまう。 ここは冷静にJOJO立ちをキメ、コアなJOJO好きである事を暗にアピールしてみました。 … … … 遠い地で何をやっているんだ、ボクは。 で、あっという間に楽しい時は過ぎ去り、そろそろお開きにする事に。 まずは今夜中に佐賀までクルマで移動するというチッグさんがお帰りになりました。 予定が詰まっているのに遅くまでお付き合い下さってありがとうございました。 次いでteku_2さんともお別れ。 帰りはカーンと良い音をさせてかっ飛んで行かれました。 しょうさん、flowerさんはボクたちを見送って下さるというのでありがたく先導をお願いする事になった。 そーさんは宮崎から四国経由で、ボクは宮崎自動車道の高原インターから高速に乗り、次の目的地へ向かいます。 (flowerさんたちには高原で乗ると伝えたのですが、ボクの勘違いで後ほど皆さんを混乱させてしまう事に) 道の駅を出た後、国道223号を駆け下りていきます。 先導はflowerさん、ついでそーさん、ボク、しょうさんの順。 flowerさんは道に詳しくないボクたちを案内するつもりで余力を残した走りに見えるが。 それでも付いていけない! 小気味よく走りやすい道ですが、時々現れる急カーブでもスパンッと軽々と倒し込んで、綺麗にクリアしていく。 ライダーの腕か倒立フォークの効果かというと、間違いなく前者だろう。 一方でその次を走るそーさんも凄い。 実はバイクで一緒に走るのは初めてなのですが、これほど元気な走りをされるとは思っていませんでした。 flowerさんの激しい突っ込みにも後れをとらない。 テクニックのみならず体力面も充実しており、とても徹夜で宮崎まで走ってきたとは思えません。 先ほどの道の駅ではときおり放心状態で魂が抜けそう(あわわ…)になる一幕もありましたが。 走り出すと蘇るのは、さすがは生粋のツアラーといったところ。 で、ボクだが…。 お二人が見えなくならないようについて行くだけでやっとでした。 それでも徐々に引き離されていましたけどね…。 20分ほどハイスピードで流した後、flowerさんの前にクルマが数台詰まり、ようやく速度が落ちてきた。 少し離れた所を走っていたしょうさんも追いついてきた様子。 短い距離だったけど、このツーリングで一番ハイペースなワインディングでしたね。 223号線をしばらく進むと国道221号線に合流する。 ちょうどT字路になっており、左折方向に“宮崎自動車道小林インター”という看板が見えた。 そこで左折レーンに入り、逆の右折方向に並んだflowerさんたちに別れのクラクションを鳴らす。 『それじゃあ、ボクはここからインターに行きますね!ありがとうございました!』 『えっ?そっちですか?』 驚くflowerさん。 この時は気付かなかったんだけど、上述したようにボクはflowerさんに高原インターで乗ると伝えていた。 高原インターはこの交差点からの右折してすぐの所にある。 なのでflowerさんは、その辺りのコンビニでいったん停まってお開きにしようと考えていたんだそうだ。 なのにボクがまるで逆の小林インターへ左折して行ったもんだから、さぞかし面食らった事だろう。 後で確認したら、ボクが乗った小林インターの方が8qも離れていたもんな。 最後の最後でなんて迷惑な人間なんだ、ボクは。 でも、ほんっとに楽しかったです。 またきっと出会えますよね? その後、小林市内を斜めに走り抜けて小林インターへ。 インターに乗ったのは17時を回った頃か。 前日の(仮)伊藤くんの言っていた3桁酷道を通る余裕は無さそうなので、そのまま高速をすっ飛ばして熊本を目指す。 走り出して2〜3q、スピードメーターがボクを小馬鹿にしたようにゆらゆら揺れている事に気付いた。 (なんだ、こりゃ) と思った瞬間、突然ストンと針が下がり時速0qを指し示す。 げえーーーーーっ! こんなところでメーターワイヤー切れ!? 以前ワイヤーを切った事があったけど、それにそっくりな症状だから間違いないだろう。 あと数十qでメーターが98000qになるところだったのに…。 速度が分からない高速走行は愉快な物ではありませんが、エンジン音から推測しておよそ7〜8割をキープして走る。 やがてえびのジャンクションから九州自動車道へ合流。 昨日走った時にも感じましたが、九州自動車道は高速道路にしてはカーブが多く、走っていても飽きがこない。 特に上り線の人吉以北は高速にもかかわらず曲がりくねりながら急勾配を延々と下り続けるのだ。 一般道ではさほどの曲率ではないのだろうが、時速100qの高速道路ではかなりの急カーブへと変貌する。 これが坂本辺りの最高所から延々と何qにもわたって下り続けるのだから、かなりの恐怖です。 といっても楽しさの方が大きいんだけど。 途中、宮原SAだったか坂本PAだったかで給油を済ませ、休憩は取らずに再出発。 来る時とは異なり、最高速を試したりするわけのでもなく、ひたすらアクセルを一定開度のまま巡航する。 小林インターから熊本インターまでは百数十q。 飛ばさないおかげで燃費は比較的良かったものの、高速を降りた時はすっかり真っ暗になっていました。 一瞬熊本市内で宿を取る事も考えたんだけど、やはり翌日は阿蘇周辺を走りたかったので、先を急ぎます。 熊本インターからは国道57号をひたすら東へ進むだけ。 市街道路であり、広くて混雑はないものの、コンビニとパチンコ屋の建ち並ぶ色気のない風景にゲンナリながら進む。 30分も走ると町外れに出る。 暗くて景色は全く見えませんが、どことなく森の香りがしないでもありません。 いよいよ阿蘇が近づいたんだ! そしてついに阿蘇町の看板が見えたので路肩に停車し、ユースに電話を入れる。 『あのお、飛び込みですが、今からでも大丈夫ですか?』 『ええ、是非おいで下さい。ただ入浴時間が21時までなので、それまでにお越し下さいね』 ああ、懐かしいユースのおっかさんの声。 疲れ始めていた体にがぜん気力が戻ってくる。 といいますか、書いている現行のトヨさんが疲れ始めている。 で、残り20qの行程はすっ飛ばし、ようやく阿蘇ユースホステルに到着。 同室の面々との挨拶もそこそこに入浴を済ませ、布団に入るとあっという間に眠りに落ちてしまいました。 この夜は半寝のまま他の利用者と会話していたので、ほとんど記憶がないんですよね〜^^; なんにせよ、目的だった阿蘇ユースには到着できた。 明日は天候次第だが、できれば阿蘇周辺をぐるぐる走り回りたいなあ。 |
※地図の著作権は“白い地図工房”さんにあります |
本日の走行距離 310q (メーターが止まった事や都城市内のルートが不明なので概算です) |
4日目:雲仙〜島原〜霧島 6日目:阿蘇〜太宰府〜阿蘇 |
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