4日目。 あろうことか9時間以上も寝てしまいました。 昨夜は風呂にも入っていませんので、起床後すぐに入浴を済ませました。 朝食は前日のスーパーで購入していたフランスパンなど。本当に炭水化物まみれです。 朝にコーヒーが手放せない人は(ボク)、コンビニ等でカップのインスタントコーヒーを買っておくと良いですよ。 5個入りで150円程と、缶コーヒーより断然お得。 この朝もミノッチと仲良く分けて飲みました。 朝食と入浴を済ませ、AM9時にユースをチェックアウトし、熊本市内に向かいます。 熊本といえば日本3大名城のひとつ、熊本城。 OITには『落城キャンペーン』と称し、旅先で城を見かけたら必ず撮影するという厳しい掟があるのです。 これは城をはじめ、史跡などが大好物というリーダーカズヒロ氏の強い要望なのです。 もっとも、ここしばらく落城数が低迷しているのですが…。 彼のために城を撮影してあげようというミノッチの愛に、ボクは深く感銘を受けました。 ユースからはわずかに3qほど。 通勤時間で混雑していましたが、ほぼ直線でしたので20分くらいでお城に到着しました。 |
熊本城でメットも脱がずに撮影 |
お城の周辺をひと周りしてみたのですが、全景を捕らえられそうなスポットが見つかりません。 敷地内だと良い撮影場所があったのかな? 姫路城だと、駅前の大手前通りから完璧な姿が撮影できるんですけどね…。 白鷺城とも称される姫路城も美しいのですが、黒壁の熊本城も重厚で良いです。 不規則に並ぶ石垣の作りが独特で美しいですね。 時間の関係で内部には入らず、正門前で撮影を済ませ、出発。 国道3号線を南下後、宇土市で国道57号線に入り天草街道と呼ばれるシーサイドラインを西へ。 島原湾を眺めながら心地の良いドライブが続きます。 |
南国情緒が漂う |
このように右手に島原湾、左手にノスタルジックな単線の三角線が併走してます。 所々にひなびた漁港や海水浴場もあって、ローカルな雰囲気が凄く良いです。 コンビニが少なくて、個人店がたくさん生き残っているのもポイントが高いです。 名の通り便利なコンビニですが、数百メートルごとに建っていては旅情気分も半減してしまいますよね。 |
天草五橋1号橋を望んで |
三角町の天門橋です。 天草五橋と呼ばれ、島々を5つの橋が結んでいます。 この第1号橋は中学の修学旅行で記念撮影をした、思い出の場所なのです。 第1橋からは国道266号に入ります。 こちらはメインルートのようでトラックや地元車などの交通量も多いですが、流れは非常によいです。 点滅信号がほとんどですので、スムーズに走れました。 この周辺には悲劇の美少年『天草四郎』の育った島や、記念館があります。 世間的には”キリシタンを率いた若きカリスマ”というイメージがありますよね。 どうもボクは、”敬虔な信者だった為に無理矢理担ぎ出された不憫な少年”というイメージを抱いてしまいます。 映画やゲームでラスボス扱いなのも実に気の毒です。 |
←マウスのポインターを載せると |
あまり仕込みネタというのは趣味でないのですが、テンションが上がって、つい…。 ご容赦を。 |
天草五橋3号橋辺り? |
残念ながら、この五橋は路肩が狭く、停車して景色を撮影する事ができませんでした。 しっかり走行写真は撮ってます。 五橋を渡りきり、松島町で国道324号へ。 ロザリオラインというロマンチックな通称が付いていますが、やはり四郎の悲劇にまつわる名称なのでしょう。 正午頃になって五和町の鬼池港に到着。 鬼池港から島鉄フェリーに乗り雲仙を目指します。 搭乗手続きをしたのは出航のわずか5分前。1時間に1本のフェリーですので、まさにジャストタイム。 このツーレポを書いていて気づいたのですが、三角町以西は全て島だったのですね。 特に天草町や本渡市のある下島は淡路島よりも大きそうです。 島を5つも渡って来た事に感慨がわきます。 |
逆『く』の字のミノッチ |
2人ともフェリーが大好き。 時間はかかりますが、旅をしていると実感がわく瞬間です。 丸い水平線がいやおうなしに気分を盛り上げてしまいます。 無駄にテンションを上げてしまって、ともすればダメな大人の見本になってしまいそうです。 気温は初夏を思わせる陽気で、甲板でも寒くありません。 で、乗るやいなやガチャポンのMS06−Rをゲットし、ミノッチに白い目を向けられる。 といいますか、そんな色のバイクに乗る貴方も同類です。 小さなフェリーですが、熊本方面まで迂回せずに長崎に向かえるので、利用者は多いようです。 バイクはともかく、4輪で乗る際は早めに手続きをされる事をお勧めします。 この日も4輪はほとんど満車でした。 対岸の長崎県口之津港までは30分ほどの船旅。 昼食には海産物を食べたかったので、国道251号沿いでそれらしい店を探すも見つからず。 しかたなく道の駅でまたも麺類を食べてしまいました。 肉を食べさせて下さい。 食後、島原市内の国道57号線で雲仙岳を登っていきます。 57号の登りは前半が高速カーブ、後半は小さなカーブの連続で、整備された路面とも相成って走りやすい。 『防ごう暴走』という看板もむなしく、路面にはあちこちブラックマークが残ってました。 変わったヒトのために、夜間通行止めなどの処置がとられなければいいのですけどね…。 頂上付近の仁田峠循環道路は有料です。 しばしミノッチと相談後、わずか250円の通行料をケチって峠を後にします。 おかげで雲仙岳のパノラマを捕らえる機会を失ってしまいました。アウチ。 腹いせにミノッチから借りたビデオカメラをタンクバッグに仕込み、走りながらの走行シーンを撮影しました。 57号線を下りきってから再生して愕然。 映っているのは青空ばかりで、路面も前方のハヤブサもいっさいフレーム内に捕らえていません。 4つ年下のミノッチに説教されてしまいました。 申し訳ない。ZRXのタンクは上部がフラットでなくて、バッグを載せると後ろ下がりになってしまうんです。 レンズも上を向いてしまっていたというわけ。 |
見事な晴天です |
国道57号線沿いの千々石展望台から雲仙岳方面を。 『千々石』と書いて『ちぢ(じ?)わ』と呼ぶんですね。面白い地名だなあ。 ところで、この展望所に『じゃがちん』という看板を見かけたのですがどんな食べ物なんでしょうか? ツーリングマップルにも載っているのですが、食べる余裕がありませんでした。 検索しても『じゃがいも』と『ちんげん菜』しかヒットしないんですよね〜。 ご存じの方いらっしゃいましたら、ご一報下さい。 |
もうすっかり春ですね |
デジカメの性能が良いから、接写でもそれっぽい写真が撮れます。 その後、国道57号線〜国道34号線と走り長崎市内を目指します。 千々石を出てすぐに国道251号線に入れば最短で長崎市内へアクセスできたのですが、誤って直進。 悪名高き諫早湾干拓地域の脇を通って長崎市内へ。 ブラックマネーの動いていそうな怪し〜い公共工事はさっさと止めてしまいましょう。 市内ではほとんど迷うことなく宿に到着。 |
数時間立ち番をしました |
宿に着いたのは良いのですが、少々困った事に。 なんと駐輪場がありません。 電話で予約した時にバイクだと言ったのに〜。 管理人さんが夜になれば車庫が空くので、それまで路駐しておくように言われました。 が、待てども待てども自動車が出て行く気配がありません。 2人とも盗難被害に遭っていますので、過剰なくらい疑心暗鬼になってます。 部屋から目の届かない場所に路駐なんて気が気でありません。(けっこう裏通りなんです) 結局、車庫が空くまで3時間も立ち番をしました。 |
長崎といえばコレ! |
立ち番で身体が冷えたので、夕食は温かいものが欲しくなります。 ここは名物長崎チャンポンを食さねば。 長崎駅周辺をうろつくと、すぐに流行っている中華料理屋さんを発見。 唐揚げとチャンポン麺を注文しました。また麺類です。 しかし関西人は粉物(こなモン:麺類・お好み焼き・たこ焼き等)が好物ですので、何度食べても大丈夫。 具だくさんで美味しいのですが、このスープにはもっと細い麺のほうが合うような気がします。 太めの直麺なので、あまりスープが絡んでこないんです。 唐揚げはもろにストライク。メチャ美味かったです。 宿に帰るとちょうど消灯時間。 疲れていた事もあって、すぐに就寝。翌日はいよいよ最終日です。 本日の走行距離 243q |
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